最優秀演題賞受賞
2025-10-20 10:10:38

EXORPHIAが日本IVF学会で最優秀演題賞を受賞、未来の不妊治療に期待

EXORPHIAが日本IVF学会での実績を報告



2025年10月、株式会社EXORPHIA(本社:東京都)は、第28回日本IVF学会学術集会において、最優秀演題賞(柳町隆造賞)を受賞したとのニュースが飛び込んできました。この賞は、生殖補助医療(ART)の領域において顕著な研究を行った会員に授与されるもので、今後の不妊治療に向けた期待が高まっています。

最優秀演題賞受賞の発表内容



受賞した発表は金子いずみ氏が行ったもので、タイトルは「臍帯MSCエクソソームは高齢・POFモデルマウスの胚発生および卵巣機能を改善した」となっています。この研究は、臍帯由来の間葉系幹細胞エクソソーム(MSC-EV)を不妊治療に活用する可能性を探っています。

不妊治療の成功率が低下する要因の一つとして、高齢や早発卵巣不全(POF/POI)が挙げられます。このことに着目し、研究チームはMSC-EVがこれらの問題を解消できるかどうかを検証しました。

研究の成果と影響



体外受精モデルにおける実験では、MSC-EVを培養液に加えることで胚盤胞率およびハッチング率が有意に改善され、高齢マウス胚において特に顕著な効果が見られました。これにより、MSC-EVが胚質の改善に寄与する可能性が明らかになりました。

また、エルピクセル株式会社との共同研究によって得られた画像解析技術を使い、EVが胚に与える影響のメカニズムを可視化し、定量化することに成功しました。これにより、どのような成分が胚発育やその構造維持に関わっているのかを特定することができたのです。

さらに、POFマウスモデルを使用した研究でも、MSC-EVの投与により抗がん剤によって損なわれた卵巣機能や妊孕性を回復する効果が確認されました。これらの結果は、今後の不妊治療における新しい航路を示唆しています。

今後の展望と期待



EXORPHIAは、この研究成果が40代以上の患者においてART治療の成功率を高めること、さらには新たな胚評価指標を確立することに繋がることを期待しています。2026年度からは、多数の大学病院やARTクリニックでの臨床研究の開始を予定しており、医療機関や関心を持つ方々への情報提供も行われる予定です。

支援を受けての研究



本研究は、2024年度よりNEDOの「ディープテック・スタートアップ支援事業(DTSU)」から支援を受けています。これはEXORPHIAが掲げる再現性、安全性、生理的作用の3点を兼ね備えた新しい創薬モダリティの開発に繋がる重要な一歩です。

株式会社EXORPHIAとは



EXORPHIAは、細胞外小胞(Extracellular Vesicles: EV)を用いた医薬品開発を目指すバイオテクノロジー企業です。不妊治療をはじめ、炎症性疾患や感染症といったグローバルな医療課題にアプローチし、科学的な裏付けを持つ革新的な治療法の開発に邁進しています。

お問い合わせ先



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