演劇『玄海灘』日韓国交正常化60周年上演決定！

演劇『玄海灘』の多言語上演が決定！

2025年12月11日から14日まで、東京都台東区の上野ストアハウスにおいて、劇団劇作家の主催による演劇『玄海灘』が上演されます。この作品は、金達寿による小説を原作としており、日韓国交正常化の60周年と戦後80年を祝う特別な公演となります。今回の公演では、韓国語や英語の字幕も用意され、多言語での上演が実現します。

公演の概要

『玄海灘』は歴史的背景を持つ物語です。1943年、朝鮮半島は日本の統治下に置かれており、太平洋戦争が続いていました。物語は、内地で育った青年、ソ・ギョンテの視点から描かれます。彼は徴兵のため、韓国へ戻ることになるのですが、そこでさまざまな人々と出会い、愛と祖国の間で揺れる心の葛藤が描かれています。特に、彼の日本人恋人である大井公子との関係は、2人の間に立ちはだかる文化的な違いや時代背景を如実に表しています。

一方、イ・スンウォンという警察官も物語の重要なキャラクターです。彼は抗日組織の摘発を命じられ、朝鮮人でありながら帝国の手先としての葛藤を抱えて生活しています。こうした状況の中で、彼らはそれぞれ選択の岐路に立たされ、自身の信念を問われることになるのです。