BeeInventorが熱中症対策に革新をもたらす
BeeInventor株式会社(本社:福岡市中央区)は、建設・製造業向けのIoTソリューションを手掛けるスタートアップ企業です。当社が開発した「熱中症事前アラートシステム」が、日本貿易振興機構(JETRO)の令和6年度「対内直接投資促進事業費補助金」に採択されました。このシステムは、熱中症リスクの予兆を検知し、現場の安全性を向上させるための新しい取り組みを実現します。
JETRO補助金とは
日本貿易振興機構(JETRO)は、日本政府の輸出振興政策に基づいて設立された法人で、国内外の経済交流を促進しています。「対内直接投資促進事業費補助金」は、先進技術を活用したプロジェクトに対し、外資系企業や海外スタートアップとの連携を通じて実施されます。この度、熱中症事前アラートシステムが補助対象として選ばれたことで、さらなる実用化が進みます。
日本における熱中症の現状
近年、日本の年平均気温は上昇傾向にあり、熱中症による労働災害も増加しています。2024年には、建設業や製造業で発生した熱中症による事故が多く記録される見込みで、厚生労働省は職場における熱中症対策を義務化する方針を示しています。こうした社会的な課題に対し、科学的なデータに基づく予防的な取り組みが求められています。
AIが実現する熱中症事前アラート
BeeInventorの熱中症事前アラートシステムは、作業用ヘルメットに取り付けることができるセンサーを活用しています。このセンサーは、作業者のバイタルデータを収集し、WBGT(暑さ指数)や年齢、性別といった個人要因をAIで解析して、一定時間後の熱中症リスクを予測します。
特徴
- - 個別最適化されたリスク評価: 一律の警告ではなく、作業者ごとに最適なリスク評価を提供。
- - クラウド連携によるアラート通知: 高リスクと判断された場合、監督者や作業者のスマートフォンに即時アラートが送信されることで迅速な対応が可能になります。
- - 深部体温の測定: 特に熱中症と相関が高い指標である深部体温を予測し、事故を未然に防ぎます。
これにより、作業者自身が早期に異変に気づきやすくなり、周囲の管理者も迅速に対応できます。
未来に向けて
当社は、全国各地の現場との協働を通じて実証実験を重ね、データに基づいたアルゴリズムの精度を向上させ、さまざまな業種や規模に柔軟に対応できるプロダクト展開を進めています。また、2030年を見据えたグローバル展開を目指し、地域社会に貢献する努力を続けていきます。
会社概要
BeeInventorは、IoTソリューションを利用して現場の安全と生産性を向上させることに特化した企業です。熱中症対策に留まらず、事故防止や効率化を支援し、持続可能な産業社会の実現を目指しています。今後も、新たな技術やアイデアを取り入れながら、革新を続けていくつもりです。