東京エリアの働き方意識調査が示す新たな動向と若年層の姿勢

働き方意識調査の最新結果

株式会社ロイヤリティマーケティングが実施した「働き方と意欲に関する調査」の結果が発表されました。これは、TOKYO FMのラジオ番組「馬渕・渡辺の#ビジトピ」との共同調査として行われたものです。調査は2025年11月28日から12月1日の期間に、20代から50代の働く男女1,000名を対象にインターネットで実施されました。

調査結果概観

1. 現在の働き方と意欲

調査によると、現在の働き方は「出社中心」が80.3%と圧倒的な主流となっており、出社とリモートを組み合わせたハイブリッド勤務が10.2%、リモート中心が7.1%という結果でした。今後の理想的な働き方としては、「出社中心で安定して働く」が32.1%で最も多く、「リモートや時短など柔軟に働く」が23.0%、続いて「家庭やプライベートを優先した働き方」が18.6%となっています。特に20代は柔軟な働き方や副業のニーズが高いことが示され、時代の変化を反映しています。

現在の仕事に対する意欲については、「普通」が最も多く、45.1%に達しました。「やや高い」が19.5%で続き、高い層と低い層が拮抗している状態です。

2. 残業の意識

残業に関しては、全体の約55%が「まったくしたくない」と「あまりしたくない」と回答しており、多くの人が残業を回避したい意向があります。しかし、20代の約3割は残業に前向きな姿勢を示しており、興味深い結果となりました。残業を希望する理由の最多は「収入を増やしたい」で、若者においては「仕事が楽しい・やりがいがある」が高い割合を占めています。このことから、仕事への情熱が収入に対する期待と絡み合っていることが伺えます。

3. 働き方改革への期待

「働き方改革」の進展に関しては、43.4%の人が何らかの変化を感じているとの結果が出ました。特に、20代では「どちらかといえば期待している」が37.6%を占め、過半数が改革による改善を望んでいることが分かります。この世代はより良い職場環境を求めている姿勢が見受けられ、企業側への再点検を求める声が高まっています。

4. 副業への関心

副業や兼業に関心を寄せる人は62.1%に達し、特に40代での関心が高いことが興味深い結果として表れています。「今後してみたい」との意見も38.4%に達し、キャリアの選択肢を広げたい意識が浮かび上がります。

5. リスキリングとスキルアップ

リスキリングについては、「積極的に取り組んでいる」層が9.0%、興味はあっても時間が取れないと感じている層が34.2%に達し、4割以上の人がスキルアップに興味を持っていることが明らかになりました。具体的には、「資格取得のための勉強」が53.3%と最も多く、オンライン講座での学習や語学学習も上位に位置しています。