アンドドット、セーラー広告にAI研修を実施し業務効率化を支援

アンドドット、セーラー広告にAI導入研修を実施

東京都渋谷区に本社を構えるアンドドット株式会社は、四国の広告大手であるセーラー広告株式会社に対し、2025年1月18日にAIを活用した社内研修を実施しました。この研修は、セーラー広告の高松本社と松山支社をオンラインで繋ぎ、営業、企画、制作部門の社員が参加しました。研修プログラムは、基礎的な講義から始まり、実践を通じたハンズオン、さらには業務でのアイデア創出を目的としたワークショップまで網羅されており、1ヶ月の研修期間中に業務プロセスの概念実証（PoC）が行える体制を整えました。

AI活用の基礎を築く「AIスキルピラミッド®」

研修の中心となったのは、アンドドット独自の「AIスキルピラミッド®」です。この概念は、AI技術を効果的に活用するための基礎を構築するもので、参加者はこのフレームワークを通じてAIを業務に落とし込む方法を学びました。さらに、この研修に続いてアンドドットのAIソリューションを使った新事業の提案や販路開拓も企画され、両社の関係強化が図られることとなります。

生成AIの効果を引き出すための研修の必要性

最近のリブ・コンサルティングの調査によると、従業員300人未満の企業では生成AIを日常的に使用しているのはわずか2割未満。対して利用している企業の多くは業務改善の効果を実感している一方で、社内ガイドラインや教育機会の不足がその導入を妨げていることが判明しました。このような状況を踏まえ、アンドドットは「研修＋伴走サポート」でのアプローチで、全国の中小企業へAI活用の浸透を加速させています。

セーラー広告の独自研修の内容と取得したスキル

セーラー広告の研修参加者は、自社のクリエイティブ制作やデータを活用し、AIを使った業務の効率化に取り組みました。具体的には、提案メールの作成時間を短縮するためのプロンプトを学び、実際の業務に役立てます。結果、研修終了後には14件のPoCテーマが立案され、SNS広告コピーの自動生成や会議の内容抽出が提案されました。

研修後1ヶ月での成果と変化

研修終了から1ヶ月で見えた効果には、営業部門での提案メール作成の時間が平均で半分に減少し、企画部門ではキャンペーン案の出し方が3倍速くなったことが挙げられます。また、制作部門はAIを活用することで、バナー制作の初稿時間を67％削減することに成功しました。参加者からは、「AI活用ガイドラインを社内Wikiにまとめることができた」「Slackにプロンプト共有のチャンネルを設立した」など、現場でのAI活用定着に向けた取り組みも評価されています。