日本とラオスの外交関係が樹立70周年を迎えることを記念して、特別な訪日プログラムが実施されます。このプログラムは、日本政府が推進する国際交流事業「JENESYS」の一環として、ラオスの大学院生と大学生を対象にしたものです。2025年9月30日から10月7日までの期間、東京都、大阪府、京都府を訪れ、地方創生や地域振興に関する知見を深めることを目指しています。
プログラムに参加するのは、ラオスからやってくる5名の学生です。彼らは日本において、単に観光地を訪れるだけでなく、具体的なテーマに基づいた講義や視察、さらにはホームステイを通じて、日本に対する理解を深めることが期待されています。これにより、ラオスの社会課題、特に若者の都市・海外志向や農業・伝統文化の担い手不足という問題に対する解決の糸口を見つけることができるかもしれません。
プログラムの初日、9月30日には、国土交通省による「歴史・文化資産を活かしたまちづくりについて」の講義が行われ、オリエンテーションも実施される予定です。翌日の10月1日には、青山学院大学との学校交流が行われ、その後は公益社団法人ふるさと回帰・移住交流推進機構の「ふるさと回帰支援センター・東京」を訪問します。
10月2日には東京から大阪へ移動し、そこで行われるのは「大阪・関西万博」に関するテーマ関連視察です。続く10月3日には、京都府綾部市にてホストファミリーとの対面式が行われ、そのままホームステイが開始されます。5日にはホストファミリーによる歓送会が開催され、地元の東寺を視察するなど、ひとときを分かち合う様々なプログラムがあります。
その後、東京へ戻り10月6日には、訪日中の成果を報告する機会も設定されています。最終日となる10月7日には帰国しますが、各参加者にとって日本での経験が、ラオスにおける地域振興や日本とのより良い関係を築くための原動力となることが期待されます。
この交流プログラムは、日本とアジアの国々との人的交流を拡大し、相互理解を促進することを目的としています。参加する学生たちが、日本の良さや地方創生に対する取り組みを学び、それをラオスにも持ち帰ることで、両国間の友情がさらに深まることを願っています。また、本プログラムに関する詳細情報やお問い合わせについては、一般財団法人日本国際協力センター(JICE)の公式サイトを通じて確認できます。