第69回春季日本歯周病学会にて受賞者発表
静岡県アクトシティ浜松で開催された第69回春季日本歯周病学会学術大会では、サンスター株式会社が協賛する若手研究者向けのYoung Investigator Award(サンスターアワード)の受賞者が発表されました。この賞は、口腔健康に関する研究の奨励を目的に設立され、今回で11回目の授与となります。
受賞者に輝いた2名の研究者
令和7(2025)年度の受賞者は、東京科学大学大学院医歯学総合研究科の今井千尋氏と広島大学大学院医系科学研究科の藤森良介氏の2名です。彼らには、日本歯周病学会理事長である吉成伸夫氏とサンスターグループの山下健太郎部長から、それぞれ記念品や賞金が贈られました。
今井千尋氏の研究
今井氏の研究テーマは「母親の結紮誘導歯周炎が仔の脳に及ぼす影響」です。彼は、母体が歯周炎を患った際、その子供の脳機能や腸内細菌にどのような影響があるかを探求しました。具体的には、母マウスに歯周炎を誘発し、その仔を対象に行った調査の結果、社会性行動や運動量の減少、さらには小脳の遺伝子発現の変化などが見られました。これにより、母親の口腔健康が次世代の脳機能に大きな影響を与える可能性が示唆される重要な研究成果を発表しました。
藤森良介氏の研究
一方、藤森氏の研究は「P.gingivalis感染モデルマウスにおけるgingipainの歯周炎増悪効果と抗IL-6受容体抗体の歯周炎抑制効果」です。この研究では、歯周病原菌Porphyromonas gingivalisが引き起こす病因因子gingipainが、歯周炎を悪化させるメカニズムを探求しました。その結果、gingipainが炎症性サイトカインの発現を増加させ、歯周炎を悪化させることが確認されました。また、関節リウマチの治療薬として使用される抗IL-6受容体抗体が歯周炎の進行を抑制する効果も明らかになりました。これにより、感染に苦しむ患者においても、適切な治療が重要であることが示されています。
今後の展望
サンスターは、若手研究者への支援を続ける意向を示しており、このアワードを通じて、日本における歯周病研究をさらに推進していく考えです。受賞者たちも、自らの研究成果によって、より多くの人々の健康や福祉に貢献していきたいと述べています。
サンスターグループの企業理念
サンスターグループは、口腔健康を起点とした全身の健康促進を目指し、「100年mouth 100年health」をスローガンに掲げています。これは、長寿社会において、口の健康を保つことが全身の健康へと繋がるという考え方に基づいています。今後もさらなる研究と革新を通じて、全ての人が自分らしい豊かな人生を送るためのサポートを続けていくことでしょう。