企業研修の新たなトレンド、セキュリティ教育がハラスメントを凌駕
近年、企業における研修内容が著しく変化しています。特に、サイバー攻撃の脅威が増す中で、情報セキュリティ教育が重視され、従来主流だったハラスメント関連の教材が圧倒的な存在感を示していましたが、年々その地位が変わりつつあります。
2025年度上半期 eラーニング教材ランキング
株式会社ライトワークスが提供する「まなびプレミアム」では、2025年度上半期の人気eラーニング教材ランキングが発表されました。その結果、昨年度トップのハラスメント関連教材を抑え、「情報セキュリティ対策~システム攻撃編~」が堂々の1位となりました。これは企業が情報セキュリティを最重要課題と認識し、従業員のセキュリティ意識を高める必要があるとの考えが反映されています。
2025年度上半期のランキングは以下の通りです:
1. 情報セキュリティ対策~システム攻撃編~
2. 個人情報保護法
3. ハラスメントの基礎知識
4. パワーハラスメント対策の基礎知識
5. 贈収賄防止関連法(国内)
昨年度(2024年度)と比べると、ハラスメント関連の教材はかつての人気を保っていながらも、急速に上昇するサイバー攻撃への対策が最優先課題として企業の研修プログラムに組み込まれています。
サイバー攻撃の脅威と企業防衛
最近ではランサムウェア攻撃やフィッシング詐欺など、サイバー攻撃の手口が巧妙化しており、企業にも重大な経営リスクをもたらしています。このような状況を背景に、企業はシステムによる防御だけでなく、社員一人ひとりの意識と知識の向上を図ることが「最後の砦」となっています。
『企業内のセキュリティ意識を高めるためには、個々の従業員もセキュリティの担い手となる必要があります。』と、ライトワークスの江口代表取締役は語ります。この声は、今後の企業研修においても重要な指針となることでしょう。
課題解決の新サービス「ラーニングハブ for セキュリティ」
ライトワークスは、IIJと協力して新たなサービス「ラーニングハブ for セキュリティ」を開始しました。企業が抱える情報セキュリティ教育の課題に対応し、「一時的な教育」で終わらせず、「常に教育を受けられる環境を提供する」ことを目的としています。
この新サービスは、次のような特長を持っています:
1.
専門的なコンテンツ:IIJと共同で開発したマイクロコンテンツを隔週で更新し、最新のサイバー攻撃の知見や対策を提供します。
2.
分散学習メソッド:短い時間での学習を繰り返すことで、知識の定着を促進し、長期的な教育効果を実現します。
3.
リスクの可視化:受講状況を管理できるLMSを使用し、未受講者の特定やリスクの可視化が可能です。
このように、ライトワークスのラーニングハブは、企業の防衛力を高め、従業員をしっかりとサポートする教育ツールとして期待されています。
詳しくは、
ラーニングハブ for セキュリティ公式サイトをご覧ください。
まなびプレミアムのご紹介
「まなびプレミアム」は、300タイトル、1,000本を超えるeラーニング教材へのアクセスを提供する企業向けの学習サービスです。ビジネススキルやコンプライアンス、情報セキュリティといった多岐にわたるテーマをカバーし、企業の人材育成ニーズに応えています。
このサービスの契約IDは累計で35万を突破し、多くの企業の持続的成長を支援しています。詳細は
まなびプレミアム公式サイトをご覧ください。
情報セキュリティ教育の重要性は今後ますます高まっていくことが予想されます。企業の研修プログラムにおいても、そのトレンドをしっかりとキャッチアップしていくことが求められています。