シブヤフォントが織り成す多様性と共創のデザインの未来
一般社団法人シブヤフォントから2025年度の新作データが発表されました。この新データには、11種類のフォントと66種類のパターンが含まれ、累計756種類に達しています。シブヤフォントは、渋谷区内における障がいのある方々が創作した文字や絵をもとにデザインされたデータです。このプロジェクトは、専門学校桑沢デザイン研究所の学生と障がい者支援事業所のメンバーが共創を通じて行っています。
共創のプロセス
新作データは、障がい者支援事業所のメンバーと学生が共に関わることで生まれました。普段は接点の少ない両者が協力して制作に取り組み、互いにインプットし合いながら新たなデザインを生み出していく過程は、単なるデザイン制作にとどまらず、双方にとって成長の機会でもありました。
昨年度は、障がい者支援事業所として自己の表現を明確にすることが新たな流れとなり、デザインのオーダーもより具体的になりました。こうした交流を介して得られたアイディアや思いは、学生たちにとっても貴重な経験となり、彼らの将来のキャリアに良い影響を与えています。
発表会の実施
2025年10月26日、シブヤフォントラボでは新作フォントとパターンの発表会が開催されました。様々な業界からゲストを迎え、学生たちが自らの作品に込めた思いや制作の背景を語り合う機会となりました。多くの企業が審査員として参加し、優れた作品には企業賞も授与されました。
デザインの意義
シブヤフォントは、ただのフォントやパターンに留まらず、障がい者支援という社会的な意義を含んでいます。デザインを通じて多様性を受け入れ、インクルーシブな社会を推進するこのプロジェクトは、コミュニティーの一体感を築く重要な活動として注目を集めています。デザインの可能性は新しい視点を提供し、関わる全ての人々にとっての成長の機会となっています。
企業との連携
シブヤフォントの活動を支えるためには、地元の企業や団体との連携も大切です。多くの企業がこのプロジェクトに興味を持ち、協力を申し出ています。これにより、一般社団法人シブヤフォントは障がい者支援事業所への還元を図りながら、持続可能なデザイン活動を展開しています。売上の一部は、渋谷区内の障がい者支援事業に還元され、地域への貢献が実現しています。
学生たちの声
参加した学生たちの中には、このプロジェクトを通じて自分の未来が明確になったと感じる声が多くあります。「シブヤフォントに関わることで、デザインへの理解が深まり、自分のやりたいことが見えてきた」という学生の言葉が、プロジェクトの成果を証明しています。障がい者支援とデザインが融合したこの取り組みは、単なる作品提供を超えた意義深いプロジェクトであることを示しています。
これからの挑戦
シブヤフォントは今後も新しいデザインの可能性を追求し続け、「共に作る」ことの重要性を広げていきます。このプロジェクトを通じて得られる経験は、参加者全員にとってかけがえのない財産となるでしょう。今後の発展がますます楽しみです。