新たなステーブルコイン決済の試み
2026年3月、東京の渋谷で開催される「BGIN Block 14」は、国際ガバナンス領域における試みとして、米ドル建てのステーブルコイン「USDC」を参加登録料やスポンサー費用の支払い手段として試験的に導入します。この取り組みは、SBI VCトレード株式会社と一般社団法人ビーエヌの協力によって行われるもので、国内でこのような取り組みが行われるのは初めての事例です。
BGIN及びBlock 14の目的
BGIN(Blockchain Governance Initiative Network)とは、2019年に日本で開催されたG20のコミュニケに基づき設立された国際的な標準化団体です。目的は、ブロックチェーンガバナンスに関するフレームワークを開発し多様なステークホルダーが集まり、テクノロジーや規制面での議論を進めることにあります。Block 14では、特にステーブルコインが議題に上がり、その実際の運用を通じて技術的、業務的、そして規制的な課題の検証を試みます。
このイベントは、「Japan Fintech Week」の一環として進められ、参加者間のスムーズな決済を実現するために、USDCが使用されることで、国際的な視点からの新たな決済手段が誕生するのです。
ステーブルコインのユースケースとしての価値
USDC導入の試みは、以下のような価値を生み出す期待があります。
1.
国際イベントにおける経済的な手段としての採用:ステーブルコインを利用することで、イベント参加者は国を越えてもスムーズな支払いを実現できるかもしれません。
2.
技術的、運用的、規制的な課題の検証:実際にUSDCを利用した取引を通じて、さまざまな問題点が具体化し、その解決策が模索されることが期待されています。
3.
実用的なユースケースの拡大:今後のイベント登録や支払い手段として、USDCがどのように活用できるかを検討することができる環境が整います。
参加者にとってのメリット
Block 14に参加する各国の関係者は、これまで以上にシームレスに支払を行えるようになります。異なる地域や通貨圏の参加者が同じプラットフォームで支払いを行えることは、国際的な連携を深める上でも重要です。この試行が成功すれば、ステーブルコインを活用した決済手段は、国際会議のスタンダードにのし上がることでしょう。
FASE: Practical Stablecoin Implementation Guide セッション
さらに、Block 14では「FASE: Practical Stablecoin Implementation Guide」というセッションが開催されます。このセッションでは、USDCを導入したことによって得られた知見や、技術的な問題、運用上の課題、規制や監督に関する論点などについて詳しく議論がなされ、将来的な提言として報告書が出版予定です。
SBI VCトレードの役割
今回の取り組みを成功させるために、SBI VCトレードはUSDCの円転や決済プロセスに関する実務支援を担います。国内におけるステーブルコインの社会実装に向けた基盤整備も行い、今後、より多くのイベントにおけるUSDCの活用が期待されます。
未来に向けた一歩
SBI VCトレードとビーエヌは、この試験的導入により、国際会議におけるステーブルコイン決済の標準化や、多様なイベントへのUSDC利用方法の展開を進めていく所存です。これにより、さらなる沢山の参加者が開かれた決済手段を利用できるようになり、ステーブルコインの新たな活用事例が創出されることとなるでしょう。国際的なガバナンス分野における新たなステーブルコイン活用モデルの確立に向けて、今後の展開に期待が寄せられます。