アジラのAI技術
2024-12-18 17:10:55

アジラと科学警察研究所が提携、AIによる不審者検知技術を共同開発

株式会社アジラは、千葉県柏市に本拠地を置く科学警察研究所と共同で進めたAI技術の研究成果を発表しました。この共同研究の結果、不審行動を検知する新しい技術がIEEEのRIVF2024にて採択されました。これにより、映像解析に関する方法論の最前線を形成することが期待されています。

この研究では、映像内の人物を解析し、不審な行動をとる人を特定する技術に焦点を当てました。従来の手法ではプライバシーが常に問題視されており、映像が撮影される環境によって行動の解釈が大きく異なるため、正確な検知が難しいという課題がありました。さらに、評価に使用されるデータセットは理想的な条件下で収集されたものが多く、実際の運用環境とはかけ離れているため、実用性に欠ける点も問題でした。

アジラはこの課題を克服するために、成果を生み出す独自の骨格推定技術を採用しました。この技術により、人物の行動をより詳細に解析できるようになり、プライバシーに対する懸念を軽減しつつ、異なる環境や状況における行動の差異を低減することが可能となりました。特に、RGB情報から抽出された骨格モデルを根拠とし、不審者をより高精度で検出できる手法が開発されました。

研究結果は、科学警察研究所が構築した独自のデータセットと、他の映像解析AIで使用されているSanghaiTechデータセットとを比較したうえで、独自データセットの有効性が確認されました。この過程において、骨格情報を用いることにより、RGBデータのみを用いる手法よりも明らかに優れた精度が得られたことが示されました。

また、アジラは従来の映像解析技術に見られるような特許を有しているものの、本共同研究では全く異なるアプローチが採用されました。具体的には、AIが映像中での人物の未来の行動や位置を予測し、実際の行動と比較することで、不審行動や異常行動を判断することを目指しています。この技術により、より迅速かつ事前に異常を察知できるシステムが実現するのです。

ただし、こうしたAI技術を即座に現場で活用するには、まだクリアしなければならない課題が存在しています。アジラはこれらの問題を解決し、安全で安心な社会の構築に貢献するため、今後も研究を継続する方針です。

アジラの取り組みは、技術的な革新にとどまらず、全ての人々により良い未来を提供することを目指しています。今後も技術を進化させ、社会における空間の安全性を高めるために貢献していくことを誓っています。

IEEEについての詳細:IEEEは、技術革新の進展を促す国際的な専門家組織であり、多岐にわたる技術に対して情報の共有を推進しています。詳細は公式サイトをご覧ください。

共同研究機関情報:
  • - 科学警察研究所
- 所長: 木下博之
- 所在地: 千葉県柏市柏の葉6丁目3番地1
- 業務概要: 研究・開発、鑑定・検査、研修・指導

  • - 株式会社アジラ
- CEO: 尾上剛
- 所在地: 東京都町田市中町一丁目4-2
- 事業内容: AI警備システム『AI Security asilla』の開発と販売

アジラは、個人情報保護に関する法律を遵守し、プライバシーに配慮したサービスを提供しています。AI Security asillaを通じて保有する情報は、特定の個人を識別できる情報を含まないことが保証されています。詳細は公式サイトをご確認ください。


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