製造業の調達効率化を促進する「スマクラ」
SCSK株式会社(東京都江東区)は、2026年2月1日から製造業向けの調達購買サービス「スマクラBDX 調達購買Web」に新機能を追加して販売を開始します。この新機能の導入によって、調達部門の見積効率化とCO₂排出量データの収集一元化が実現されます。次に、この新機能の具体的な内容と、その背景にある製造業が直面している課題について詳述します。
1. 背景
製造業の調達部門は、従来より「コスト」と「品質」の最適化を重視してきました。しかし最近では、原材料価格の高騰や供給不足といった調達クライシスが発生し、サプライヤーへの見積依頼や回答の催促、調達先の評価などが増加。これにより、見積業務の負担がかさんでいます。また、環境問題への関心の高まりから、サプライチェーン全体でのCO₂排出量の管理と削減が求められています。これらの課題に対応するため、SCSKは「スマクラ」に新機能を追加し、業務の効率化と環境への配慮を両立させます。
2. 新機能の特長
「スマクラ」が提供する新機能は以下の三つです。
1. 見積依頼・選定業務の効率化
従来の調達システムでは、見積業務がメールやExcelでのアナログ管理に頼っていることが多く、効率性に欠けていました。しかし新しい機能では、サプライヤーへの一括見積依頼や過去の見積もとを使用した依頼作成が可能になり、リードタイムの短縮が図られます。また、見積回答の自動督促機能により、業務工数を削減し、担当者の負担を軽減します。その結果、作業効率が大幅に向上することが期待されます。
2. CO₂排出量の自動算定・収集一元化
新機能は、CO₂排出量の算定をサプライヤーに負担をかけずに行えるように設計されています。すでにCO₂排出量を算定済みのサプライヤーは、スマクラ上で環境情報を記入することでデータを収集できます。一方で、未算定のサプライヤーにはCO×COカルテとの連携により自動算定を実施。これにより、バイヤーは必要なデータを効率的に取得できるようになります。
3. 取適法対応
新機能は、固定資産管理情報と契約の電子管理を同一サービスで実現します。固定資産管理においては、金型の在庫状況を把握するためのWeb入力機能が提供されるほか、電子契約機能によってサプライヤーとの契約を迅速に行うことが可能になります。
3. 価格と今後の展望
「スマクラ」の導入には500万円からの初期費用がかかり、月額費用は20万円からとなっています。今後、さらなる機能追加も予定されており、特にAIを活用した意思決定支援やサプライヤー評価の機能も充実させる計画があるとのことです。これにより、製造業の調達業務の効率化と高度化を推進します。
まとめ
SCSKの「スマクラBDX 調達購買Web」は、製造業に特化した調達購買サービスで、業務の効率化と環境への配慮を両立させる新しい機能を提供します。調達部門における煩雑な業務をデジタル化し、今後のサステナビリティを支える基盤となるでしょう。