NPO法人若者メンタルサポート協会が活動10年の節目を迎え
東京都渋谷区に拠点を置くNPO法人若者メンタルサポート協会は、若者のメンタルヘルスを支えるための活動を2012年より開始し、2022年12月に活動10年を迎えました。この度、活動の一環として、LINE相談窓口の名称を「Tell Me Link」へ改名し、同プロジェクトの公式テーマソングとしてhideさんの名曲『TELL ME』を採用しました。その決定は、hideさんの実弟である松本裕士様の温かい支援によって実現したものです。
若者のメンタルヘルスに寄り添う活動
現在、日本の若者の自殺率は先進国の中でも高く、そのため、当協会は「死にたい」という気持ちを抱える若者や、家庭や社会で居場所を失った子どもたちを支えることを目的としています。最近では、相談の内容が多様化し、学校や友人関係、恋愛、SNSの悩みなど、幅広いテーマで相談が寄せられています。直近のデータによると、全国から月に1〜2万件もの相談が届いており、その中には17,741件の相談が寄せられた結果があります。
新名称「Tell Me Link」の意味
新たに名付けられた「Tell Me Link」は、「教えて」「話して」という意味を含みつつ、誰もが安心して話せる「第三の居場所」を目指しています。ここでは、カウンセラーが単なる支援者ではなく、親しい友人や兄弟のように温かく寄り添うスタンスが強調されています。また、担当制を導入し、同じ相談員が継続的に支援することで相談者の信頼関係を育む取り組みが行われています。
hideさんの『TELL ME』がテーマソングに
特に注目すべきは、hideさんの『TELL ME』がこのプロジェクトの公式テーマソングとして採用されたことです。この楽曲は、孤独や不安に悩む若者たちの心の叫びに寄り添う力があると評価され、プロジェクトの理念と深く共鳴しています。その決定は、松本裕士様の理解と支援によるもので、当協会の活動がこれまで積み重ねてきた信頼に基づいたものだと言えます。
活動の成果と他団体との違い
当協会は、設立以来、全国にわたる若者たちに寄り添い、相談内容は多岐にわたっています。本協会のアプローチは、匿名・無料でLINEを通じて24時間相談ができるという特徴がありますが、特に担当制による継続支援が挙げられます。これにより、相談者は過去のやりとりを踏まえた上で、安心して新たな相談を持ちかけ、より深い信頼関係を築くことができるのです。
若者の自立を促す新たな取り組み
また、Tell Me Linkは、元相談者だった若者たちが広報やイベント運営に積極的に参加する「卒業生チーム」を組織し、若者同士のつながりを深める努力もしています。このような積極的な取り組みにより、若者が「助けられる側」から「支える側」「つながる側」へと成長する新しい形のコミュニティが築かれつつあります。今後も、具体的なプロジェクトや取り組みの発表がある予定です。
まとめ
若者のメンタルヘルス支援は、今や社会全体で重要なテーマとなっています。NPO法人若者メンタルサポート協会の「Tell Me Link」は、その声をしっかりと捉え、支援していくという姿勢を貫いていきます。若者たちの心の声を受け止め、共に歩んでいく存在であり続けることで、より良い社会を目指していきたいと考えています。