障害者雇用のメンタルヘルスケアが進化!
2023年、就労支援事業を行う株式会社manabyとオンラインカウンセリングを専門とする株式会社マイシェルパの協業が発表され、障害者雇用に特化したメンタルヘルスケアソリューションがスタートしました。この取り組みは、障害者として働く人々が直面するメンタルヘルスの問題を可視化し、適切な支援を提供することを目指しています。
メンタルヘルスケアソリューションの核心
この新たなメンタルヘルスケアソリューションは、manabyの提供するサービス「マナエル」とマイシェルパの「マイシェルパ」という二つのシステムを基盤にしています。「マナエル」は、不調を“見える化”するための心理専門家によるストレスチェックを行い、それに基づいて行動を助ける対策を提案します。
一方の「マイシェルパ」は、精神科専門医や臨床心理士によるオンラインカウンセリングを提供しており、障害者雇用の社員が気軽に専門家の助けを得ることができる環境を整えています。この連携により、メンタルヘルスの状態を評価し、個別のニーズに応じたサポートを実現することが可能になります。
フォローアップの重要性
メンタルヘルスの問題は多くの障害者雇用者に共通して見られ、人間関係の不安や、相談できる相手がいないこと、明確でないキャリアパスなど、さまざまな悩みを抱えています。これらの問題に対し、企業側の人事担当者も専門的な知識や経験が不足しているケースが多く、適切な受け入れ体制を構築することが困難な場合もあります。
この新しいソリューションでは、社員への月1回のストレスチェックに加え、その結果をもとに人事が適切なフォローを提供します。自社の障害者雇用者が抱えている悩みや相談ごとを把握し、支援の体制を築くための情報を用意されます。このような体系的なアプローチが、障害者雇用におけるメンタルヘルスの維持と向上を図り、結果的には離職率の低下や職場の適応の助けになることが期待されています。
障害者雇用の未来へ
現在、障害者の法定雇用率が2026年に引き上げられる予定であり、企業にとって障害者雇用の定着率向上がますます重要になっています。また、メンタル障害を持つ方々の数も増加しており、個々のニーズに応じた適切なメンタルサポートが求められています。これからの働き方の多様化に伴い、より多くの企業がこのメンタルヘルスケアソリューションを導入することが期待され、障害者がその能力を最大限に発揮できる環境の整備が進むことでしょう。
企業情報
株式会社manabyは、障害を持つ方々に対する支援サービスを提供する企業であり、就労移行支援や企業向けコンサルティング事業などを展開しています。設立以来、一人ひとりが自分らしく生きられる社会の実現に貢献すべく努力を続けています。
株式会社マイシェルパはいち早くオンラインカウンセリングの分野に参入し、病院や専門機関の指導のもとでサービスを業務として展開しています。これまで300社以上への導入実績を持つネットワークを活かし、個人および企業所有のサポートを強化しています。
障害者雇用における課題を解決するために、manabyとマイシェルパの連携がもたらす新たなメンタルヘルスケアソリューションによって、今後の職場環境のさらなる改善が期待されています。