2025年度放射線教材コンテストと授業事例コンテストを開催します

放射線教育の未来をひらく！2025年度放射線教材および授業事例コンテスト

2025年度に行われる放射線教育の発表会が、12月27日（土）に東京都千代田区の科学技術館で開催されます。これは、日本科学技術振興財団が主催する年に一度の大規模なイベントであり、放射線教育に関わるさまざまな活動の成果を発表する場となります。

放射線教材コンテスト

放射線をテーマとした教材の開発を目的とした「放射線教材コンテスト」では、小・中・高等学校での授業に活用できる教材が広く募集されました。2025年度は、244点の応募があり、その中から最優秀賞2件、優秀賞8件、特別賞6件が選ばれました。受賞作品には多様なアプローチが見られ、例えば、混合現実技術を用いた放射線測定教材や、宇宙線について立体模型で学ぶ教材などが含まれています。これらの授業材料は、将来の放射線教育を支える貴重なリソースとなることでしょう。

受賞作品の展示は、当日のブース実演で行われ、参加者は実際に体験することができます。これにより、どのように放射線教育を深めていけるかを学ぶ絶好の機会となります。

放射線授業事例コンテスト

このコンテストでは、放射線教育を現場で実践している教育関係者からの企画や実践事例が募集されました。115点の応募の中から最優秀賞1件、優秀賞2件、入選6件、特別賞6件が選ばれました。授業事例では、Webカメラを使用した放射線の透過性に関する実験や、X線CTスキャンを用いた授業など、斬新なアイデアが多数集まりました。これらの実践事例は、他の教育者にとっても優れた参考となり、放射線教育の質向上に寄与することでしょう。

発表会のプログラム

当日のプログラムは大きく三部構成となっており、まずは受賞者への表彰式が行われます。その後、受賞作品のブース実演が行われ、参加者は実際にハンズオンで教材を体験することができます。最後に、福島第一原子力発電所事故を受けた放射線教育の現状について、パネルディスカッションが行われ、参加者どうしの意見交換が期待されています。