ベトナム拠点の業務改革
株式会社電通オペレーション・パートナーズ(以下、電通)が同社のバックオフィス業務をベトナム拠点で運営し、業務処理時間を50%削減したという素晴らしい成果を報告しました。この成功事例は、業務効率の向上や品質の維持が同時に達成された例として、多くの企業にとって参考になるでしょう。特に、デジタル広告関連の業務や、財務、人事労務に関わる業務を対象としており、日本と同等の品質を保ちながら、効率的な運営が実現されました。
背景と課題
電通においては、事業拡大やBCP(ビジネス継続計画)の強化が進む中、バックオフィス業務をアウトソーシングする必要が生じました。当初、中国の大連で行われていた業務を、より戦略的かつ長期的な体制をもってベトナムに移管することが決まりました。この背景には、専門的な知識や正確な判断が求められる業務が多いことが影響し、日本品質を維持しつつも業務の効率化を図るという課題がありました。
業務標準化と効率化の取り組み
これらの課題を克服するために、アルティウスリンク株式会社が行ったのは、独自の作業手順書による業務の標準化です。通常のマニュアルに比べ、詳細なSOP(標準作業手順書)を作成し、作業工程を分解・可視化しました。この手法によって、新人スタッフでも同レベルの業務遂行が可能となり、研修期間を25%も短縮することができました。
また、SOPを活用することで、業務処理時間が約50%削減されるに至りました。業務量が5.3倍に増加しても、安定的な運営体制が構築できたことは、業務標準化がいかに効果的であるかの証拠です。
高度な人材の確保
さらに、ベトナム拠点では、高度な日本語能力を持つ人材を確保するために、独自の採用基準を設けています。面接時には口頭のコミュニケーションだけでなく、日本のビジネスシーンに必要な気遣いや配慮を文章で表現できるかどうかのテストも行っています。現地大学との連携講義やリファラルによる採用を通じ、高い日本語能力を有する人材の供給が実現されています。このような取り組みにより、広告効果の可視化や資料作成を行い、日本の営業担当者の負担を軽減しつつ、高付加価値のある業務支援が提供されています。
今後の展望
今後は、AI技術の導入を視野に入れつつ、スタッフのスキル向上やチーム間の連携を強化し、さらに高品質なサービスの提供に努めていく方針です。最新のテクノロジーと人間の高度なオペレーションを融合することで、お客様企業の成長やブランド価値の向上に貢献していく所存です。
このように、電通オペレーション・パートナーズの業務改革は、企業におけるバックオフィス業務の新たな可能性を示すものとなりました。今後のさらに大きな飛躍が期待されます。