LAOWAが新たに登場させるシネプライムレンズ
株式会社サイトロンジャパンが、撮影界に革新をもたらす新しいシネプライムレンズ「Wide Angle VV Cine」シリーズをリリースします。これは、独自のZero-D(ゼロ・ディストーション)仕様を搭載し、特にVista Visionに対応した3種類のモデルで構成されています。受注は2025年4月18日から開始されます。
Vista Visionに完全対応
この新シリーズは、名前にある通りVista Visionに完全に対応しており、特にRED Raptor 8K VVやAlexa LF Open Gateといった大型フォーマットのカメラと組み合わせて使用することが可能です。さらに、3つのレンズは、それぞれ異なる焦点距離を持ちながらも、最も広角なシーンでの撮影を容易にします。これにより、狭い空間でもドラマチックな表現を実現し、空間の拡張感をもたらします。
ゼロ・ディストーション設計
一般的に広角レンズには歪曲収差がつきものですが、LAOWAの独自設計「Zero-D」は、その歪曲をほぼ完全に抑え込むことに成功しました。これにより、建材やインテリア、直線が強調されるようなシーンが正確に捕らえられ、ポストプロダクションなしで理想的なフレーミングが可能になります。この特性は、映像制作において非常に貴重で、トラッキングやコンポジションを簡素化します。
近接撮影の新しい可能性
レンズごとの最短撮影距離は12~20cmとし、非常に近い距離からのフォーカシングが可能です。これにより、超広角の特性を生かしつつも、浅い被写界深度や美しいボケ味を得ることができます。また、被写体に近づくことで前景の要素が強調され、全体のシーンに奥行きとインパクトを与えます。この特性は、マクロレンズの使用感を持ちながらも、クローズアップ撮影ができる点が魅力です。
卓越した画質と使いやすさ
この新しいレンズは、低ディストーション設計により、中央から周辺部までのシャープネスを保ちつつ、色収差も最小限に抑えた画質を実現します。また、コントラストの高い周辺部でも、色のにじみが少ないため、よりクリアでシャープな映像が得られます。特に、軽量でコンパクトなデザインはジンバルやドローン、手持ち撮影に最適で、幅広い撮影環境に対応します。
多様なマウントとフィルタースレッドの利便性
各レンズは多くのカメラに対応したマウントを用意しており、アッセンブリの柔軟性があります。さらに、前面にはフィルタースレッドが装備されているため、NDやPL、UVフィルターを簡単に装着可能です。これにより、別途フィルターホルダーを用意する必要がなく、撮影の効率が大幅に改善されます。
発売概要
- - LAOWA 10mm T2.9 Zero-D VV Cine
- マウント: Arri LPL, Sony E, Nikon Z, Canon RF, L Mount
- 希望小売価格: オープン価格
- 予想市場価格: 税込380,000円前後
- 受注開始日: 2025年4月18日
- - LAOWA 12mm T2.9 Lite Zero-D VV Cine
- マウント: Arri PL, Sony E, Nikon Z, Canon RF, L Mount
- 希望小売価格: オープン価格
- 予想市場価格: 税込330,000円前後
- 受注開始日: 2025年4月18日
- - LAOWA 14mm T2.6 Zero-D VV Cine
- マウント: Arri PL, Sony E, Nikon Z, Canon RF, Canon EF, L Mount
- 希望小売価格: オープン価格
- 予想市場価格: 税込330,000円前後
- 受注開始日: 2025年4月18日
新たな視覚表現を可能にするLAOWAのレンズ。映像制作に携わる全てのクリエイターにとって、必見の新製品となることでしょう。未来の映像表現を、ぜひご体感ください。