全国高専生のワイヤレス技術コンテスト「WiCON2024」本選進出チームが決定
2025年1月17日(金)、全国の高等専門学校生対象のワイヤレス技術コンテスト「高専ワイヤレステックコンテスト2024」(通称WiCON2024)の予選大会がオンラインで行われ、晴れて本選大会に進む9チームが選ばれました。この素晴らしいプロジェクトは、一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会の主催により開催され、国の高専生が技術実証を通じてワイヤレス人材として育成されることを目的としています。
WiCON2024とは
WiCON2024は、国立・公立・私立の全高専生が参加できるワイヤレス技術に関するコンテストで、地域の課題解決や新たなビジネス創出に向けた技術の実証が求められます。コンテストは、2024年4月3日から5月9日までの応募期間を経て、33チームがエントリーし、その中から26チームが予選に進みました。
本選大会の詳細
本選大会は2025年3月6日(木)に東京大学の伊藤国際学術センター伊藤謝恩ホールで開催予定です。本選では、予選を通過した9チームが、それぞれの技術や提案をプレゼンテーションやデモンストレーションで発表します。最優秀チームには「総務大臣賞」が授与され、その他にも「優秀賞」や「特別賞」が待っています。
さらに、予選大会に出場した全チームによるポスターセッションも行われ、惜しくも本選に進出できなかったチームにも協賛企業からの賞が用意されています。
進出チームの紹介
進出したチームは以下の通りです:
1.
Beyond V GoNEXT(呉工業高等専門学校):300GHz帯の基地局向け耐電力性アンテナの提案。
2.
アシストネクサス(仙台高等専門学校):シニア向けの操作簡単な生活支援システム。
3.
Analysaattori(鈴鹿工業高等専門学校):プレス加工時の異常検出を通じた工場DX。
4.
Shiraishi-lab(鳥羽商船高等専門学校):LPWA通信を使ったみかん栽培の効率化。
5.
あかときいろのかなづちセーバー(明石工業高等専門学校、大阪公立大学):海水浴中の事故検知IoTシステム。
6.
令和最新版高専生(久留米工業高等専門学校):高精度な農業機械運転支援システム。
7.
Team SOME-RISE(佐世保工業高等専門学校):海のゴミを監視する技術。
8.
“USHI”- Labo.(都城工業高等専門学校):牛の体重を知るための提案。
9.
全力疾走(沖縄工業高等専門学校):視覚障がい者支援のためのウエアラブルデバイス。
今後のスケジュール
本選大会に向けて、実証実験は2025年2月末まで続きます。この場でどのような新しい技術やアイデアが誕生するのか、期待が高まります。また、審査の結果は協賛企業や有識者による厳正な評価が行われ、果たしてどのチームが受賞するのか注目です。
おわりに
WiCON2024は、高専生が地域の課題に取り組みながら、新しいワイヤレス技術の可能性を広げる貴重な機会です。全国の高専生の活躍が、今後の日本の技術革新に繋がっていくことを期待しています。ぜひ、公式サイトやSNSで最新情報をキャッチして、注目の大会を見逃さないようにしましょう。