新技術でCAD化
2025-12-04 11:19:12

bestatが特許取得!新技術で工場の円筒形状を即座にCAD化

bestatが特許取得!新技術で工場の円筒形状を即座にCAD化



産業用3Dデータ特化のbestat株式会社が、円筒形状を高精度で自動的に検出する新技術を開発し、日本国内で特許を取得しました。この技術により、製造業やインフラの現場で非常に重要な「円筒形状」を、360度の視点から完全に計測できない環境でも正確に抽出し、3D CADデータとして迅速に活用できるようになります。

円筒形状の重要性と課題



製造業やプラントでは、配管やタンクといった多くの円筒形状が存在しています。これらはデジタルツインを構築する上でのキーポイントですが、従来の技術では複雑な形状の誤検出や、隠れた部分の欠落により、正確な3Dデータを生成するのが困難でした。そのため、現場での手作業による修正作業が不可欠でした。

新技術の特長



bestatが開発した特許技術は、従来の方法に比べて大幅に進化した点がいくつかあります。まず、円筒抽出の精度が10倍以上向上し、誤検出のリスクを大きく減少させました。従来多くの時間を要していた手作業によるデータ修正が縮小されることで、より効率的に作業を進めることが可能になります。

また、欠損や遮蔽があっても円筒形状を推定し、再現できる力も特筆すべき点です。これにより、従来見えない部分に存在する円筒形状も検出が可能になります。

さらに、検出した円筒はそのままCADデータに変換でき、モデリングの工数をさらに軽減。数時間から数十時間かかっていた作業が、短縮されることが期待されます。これにより、プラントや工場の配管モデリングや点検、施工性確認の効率化が図られます。

将来的な展望



この新しい技術は、単なる円筒抽出の精度向上に留まらず、AIエージェントによる自動CAD生成の基盤技術としての位置づけも目指しています。これは、さらに多くの業務プロセスを効率化する可能性を秘めています。

3D.Coreプラットフォーム



bestatが提供する「3D.Core」は、東京大学松尾研究所から発展した産業向けの3Dデータ活用プラットフォームです。点群データや写真、動画、360度動画を基に、データの取得から生成、活用までを一括して支援するサービスです。既に70社以上の企業で導入され、工場やインフラ、土木・建設分野で広範囲に利用されています。

これからもbestatは革新的なアルゴリズムの開発を続け、製造業やインフラの現場における3Dデータをより良く活用するための支援を行っていきます。これにより、デジタル化が進む現場での業務効率が飛躍的に向上することでしょう。詳しくは、bestat公式サイトをご覧ください。


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