売れるネット広告社グループが新たな成長戦略を展開
2023年、売れるネット広告社グループ株式会社が「株式会社SOBAプロジェクト」の株式を取得し、子会社化に向けて基本合意書を締結しました。この決定は、ビジュアルコミュニケーション技術の強化と事業多角化を目的としています。
1. 子会社化の目的
売れるネット広告社グループは、ECとAIの融合を進め、年間売上高100億円の目標達成を視野に入れています。そのためには、事業の多角化とサービス領域の拡充が不可欠であると判断しました。SOBAプロジェクトが持つ『SOBAフレームワーク』は、特許を取得しており、教育や会議、Web3分野でのソリューションを提供しています。この技術を取り入れることで、以下の三つの収益ドライバーを確保する狙いがあります。
1.
ライブコマース/動画接客技術の内製化:より効率的に顧客に対するサービスを提供する。
2.
NFTとAIレコメンドを用いた“買うAI”プラットフォームの提供:新しい購買体験を創出する。
3.
遠隔医療・教育・行政向けSaaSの参入:公共性の高い市場への新規展開。
これにより、キャッシュフローの安定性と成長率を著しく向上させる見込みです。
2. 株式会社SOBAプロジェクトについて
株式会社SOBAプロジェクトは、産学官の連携によって設立された次世代企業であり、特許取得済みのビジュアルコミュニケーションに関する技術を持ちます。この技術の開発には約10億円が投資され、京都大学や東京大学などが共同で行った研究の成果でもあります。SOBAフレームワークは、高品質な映像や音声の同期を実現し、Web会議やオンライン教育、遠隔医療などさまざまな分野で利用されています。
特に、上場企業との提携を通じ、約4万人の営業職員によってオンライン販売システムとして採用されるなど、実績は多岐にわたります。さらに、近年における高い粗利率と自己資本比率からも、堅実な財務体質を維持しています。
3. シナジー効果
SOBAプロジェクトの子会社化によって、売れるネット広告社グループは多くのシナジーを得ることができます。映像配信技術やライティングノウハウを活用し、ライブコマースやオンライン教育などを最適化したサービスを即時に展開可能となります。また、NFT決済やAI統合型の次世代コマース基盤を導入し、さらに公共市場への新規参入も目指します。これにより、キャッシュフローをストック化し、安定した収益を確保する体制を整えます。
4. 今後のビジョン
現在、株式取得の具体的な条件を調整中で、取得後は連結業績に寄与することが期待されています。2026年7月期から連結対象となる見込みで、中長期的に企業の業績が向上することを目指しています。従って、今後の進展情報にも注目です。
売れるネット広告社グループの新たな取り組みは、業界内外での注目を集めています。今後もビジュアルコミュニケーション領域におけるリーダーシップを発揮し、革新的なソリューションを提供していくでしょう。