『スターの臨終』発売
2025-01-17 11:42:00

故人たちの深い境地を描いた『スターの臨終』が発売

故人たちの深い想いを綴った『スターの臨終』



2025年1月17日、小泉信一氏による著書『スターの臨終』が新潮社からリリースされます。この本は、著者自身ががんと闘い、惜しくもその刊行を待たずに他界したことでも注目を集めています。著者がシリーズとして連載していた「メメント・モリな人たち」から、特に反響を呼んだ29人のスターたちのエピソードを収録しており、各々の死に対する向き合い方や生きざまが温かく描かれています。

多様な人生の幕引き



本書では、さまざまな分野で活躍したスターたちが、人生の終わりをどのように迎えたのかを探ります。各章は以下のように構成されています。

  • - 演じる人生:俳優たちが生きた演技という形での人生のストーリー。
  • - 歌う人生:歌手たちが音楽を通じてどのように人生を語ったのか。
  • - 時代を映す人生:大衆とともにあった思想や文化を映し出す星たち。
  • - 闘い続ける人生:スポーツ界のレジェンドたちが見せた勝負への執念や孤独。
  • - 笑わせる人生:コメディアンたちの笑いで支えられた人生を振り返ります。

各章では、「死を前にした諦念」という共鳴がある一方で、それぞれのスターが歩んできた独自の人生の物語が描かれています。この本は、彼らの死を通して生の意味を再考させる内容になっています。

スターたちの死生観



著者は、例えば渥美清が「板橋のドブ」で死ぬことを理想と語ったエピソードや、余命を告げられながらも女優としての情熱を絶やさなかった川島なお美の姿に迫ります。また、田中好子が葬儀の際に「幸せな人生だった」と語ったこと、舌がんを抱えながらもユーモアを欠かなかったケーシー高峰の見事な生き様も紹介されています。

このように、スターたちがどのように人生を終え、何を思い、どんな想いを抱えていたのかが丁寧に描かれています。著者の小泉信一氏が自身の闘病体験を持つがゆえに具現化されたこのストーリーは、読者に深い感動をもたらすことでしょう。

小泉信一について



小泉信一氏は1961年に神奈川県で生まれ、朝日新聞の編集委員として活動してきました。彼は全国紙唯一の「大衆文化担当」記者として、エンタメや文化についての発信を担い、多くの人々に感動を与えてきました。

彼の他の著書には『おーい、寅さん』や『裏昭和史探検』があり、人々の心に残る作品を多数創り上げています。残念ながら、2024年10月にがんで逝去されましたが、彼の記録はこの『スターの臨終』に色濃く反映されています。

書籍情報



  • - タイトル:スターの臨終
  • - 著者名:小泉信一
  • - 発売日:2025/01/17
  • - 価格:1,034円(税込)
  • - ISBN:978-4-10-611075-7

この本を通して、私たちはスターたちの生き様と死生観に触れ、今を生きる意味を再確認する機会を得られることでしょう。さあ、ぜひ手に取って、彼らの物語を体感してみてください。


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