新卒エンジニア育成におけるソフトスキル不足の現実と解決策
株式会社リアセックが行った最新の調査によると、新卒エンジニア育成に関して大きな課題が浮き彫りになりました。調査の目的は、IT企業における新卒エンジニアの育成状況を理解することでしたが、その結果は、特に「ソフトスキル不足」が懸念されるものでした。
調査概要
この調査は、2025年11月4日から6日の間にインターネットで実施され、863人の人事担当者と現場マネージャーからの回答が集められました。主な分析対象は、初期研修の現状と新卒エンジニアが配属後にどのように機能しているかに関するものでした。
研修内容と満足度
調査は、新卒エンジニアを対象にした研修の内容とその満足度を尋ねました。回答者の大多数は、技術スキルに重きを置いた研修に満足していると感じており、約80%が「研修内容に満足している」と述べました。しかし、配属後の新卒エンジニアに対しては様々なソフトスキルに欠けていると感じているとの結果も得られました。
ソフトスキルの課題
1. 重要度と不足感
調査では、最も重視すべき能力が「チームで協力する力」とされていますが、実際にこの力が不足していると感じる担当者は約4割に達しました。さらに、新卒エンジニアの配属後に「主体性」や「協調性」が不足しているとする意見が91%を超える結果となり、多くの人がコミュニケーションに関わるスキルに問題を抱えていることがわかりました。
2. OJT体制のばらつき
新卒エンジニアの育成にはOJT(On-The-Job Training)も重要ですが、企業ごとにその体制には差があり、同じような成果を上げるのが難しい状況が見受けられます。
解決策:人事と現場の連携
調査結果から、今後の育成において必要なのは、人事と現場の連携です。約9割の人事担当者が、現場での育成を人事がサポートする体制が重要であると認識していることが明らかになりました。
1. 「測定×パーソナライズ×現場主導」の育成ツール
新入社員のソフトスキルを測定し、それをパーソナライズした育成プログラムへと昇華させるツールの導入も必要です。約9割がこの方向性に賛同しており、データを基にした育成の最適化が求められています。
2. 日常業務を活用した研修
日常業務を通じてソフトスキルを鍛えるためには、実践の場を用いて、社員が自らの意思で成長する環境を整える必要があります。特に、「やらされ感」をなくし、主体的に行動できる体制の構築が重要です。
3. コントレの活用
また、株式会社リアセックが提供する『コントレ』と呼ばれるプログラムは、若手エンジニアの自律的な成長を支援するものとして注目されています。このプログラムは、実践行動型トレーニングを通じて、社員が日々の業務での経験を振り返り、改善を繰り返すことを促します。
結論
新卒エンジニア育成においては、専門的な技術スキルだけでなく、ソフトスキルの向上も重要です。人事と現場の協働を強化し、組織全体で育成を支える仕組みを構築することが求められています。これからの時代に、IT企業は技術と人間力を兼ね備えたエンジニアの育成に注力する必要があります。