大東企業、オーストラリア市場へ進出
戦後間もない1927年に創業した大東企業株式会社は、寿司や和食の普及に取り組んできた実績がある企業です。その中で、最近の発表で新たにオーストラリアの寿司ファーストフードチェーン『Sushi D‘lite』の事業を譲り受けたことが明らかになりました。この決定は、海外においても本格的な日本食文化を広げるための重要なステップです。特に、『Sushi D‘lite』はオーストラリア、特にクイーンズランド州でテイクアウト寿司店として展開され、現地でも人気を博しています。
事業譲受の背景
大東企業は、「日本の食文化を伝える料理人の技を通して、地域の人々と社会を楽しく」という明確な企業ミッションを持っています。この理念のもと、日本の「美味しさ」と「楽しさ」を地域に届けるだけでなく、世界中に発信し続けることを目指しています。特に、2022年秋には自社店舗での学びを提供する「板前オープンスクール」を開講し、料理人の育成に積極的に取り組んでいます。このように、日本料理のクラフトマンシップを尊重し、次世代に繋げることを掲げている大東企業は、グローバルな人材の育成にも力を入れています。
FRESH LIFEグループとの提携
具体的には、オーストラリアのFRESH LIFE (AUSTRALIA) PTY LTDから全6店舗とセントラルキッチンを含む『Sushi D‘lite』事業の譲渡を受けました。このブランドは2006年に設立され、クイーンズランド州内のショッピングモールなどに複数の店舗を展開しています。『Sushi D‘lite』の名称には「D‘lite=喜ぶ、楽しむ」といった意図が込められており、地元客にも強い支持を受けています。日本人が運営する寿司チェーンはオーストラリアでは珍しく、その品位と品質の高さから注目されています。
事業展開の展望
大東企業は、今回の事業譲受を通じて、酒メニューや食文化を含めた日本の誇るべき食材の魅力をオーストラリアに伝えることを目指しています。また、日々のビジネス運営を通じて、地域の人々に振る舞うことのできる食文化を創造するという、使命感を持っています。将来的には、さらに新しい形態の店舗展開や、現地のニーズに応じた商品開発が期待されます。
大東企業のグローバル戦略
大東企業は、国内外での店舗拡大を計画しており、現在は日本国内に28店舗、海外に1店舗を展開しています。特に、バンコクにも進出しており、今後さらなる海外進出を進めていく方針です。事業拡大につながる協力の強化を図りながら、現地の人々との交流や日本の食文化を深めていく努力を重ねていく考えです。
このように、大東企業が進出した寿司ファーストフードチェーン『Sushi D‘lite』は、日本食文化の国際的な普及を進める重要な存在になることが期待されています。また、オーストラリア市場での日本食への関心の高まりは、大東企業にとってもビジネスチャンスを提供することでしょう。
結論
結論として、今回の事業譲受によって、大東企業はオーストラリア市場においても日本の寿司の魅力を伝えるという新たな役割を担うことになります。今後どのような展開が待っているのか、期待が高まります。