河合楽器、アメリカ拠点
2025-10-30 14:02:30

河合楽器製作所、アメリカに新たな電子ピアノ開発拠点を設立

河合楽器製作所、アメリカに新たな電子ピアノ開発拠点を設立



株式会社河合楽器製作所は、2023年10月にアメリカに新しい開発拠点を設けることを発表しました。これは電子ピアノの開発力を強化するための重要なステップです。この新拠点は、「KAWAI 十年の計」と題された10年間の中期経営計画の一環として位置付けられています。

10年計画の目指す先



河合楽器は、2025年から2035年までの期間を設定した「KAWAI 十年の計」に取り組んでいます。この計画では、「世界一の鍵盤楽器メーカー」を目指し、主力事業である鍵盤楽器の成長を追求し、企業の持続的価値向上を図ることが目標です。特に、欧州や北米、日本、中国といった成熟市場は、今後10年で市場規模の8割以上を占めると予測されており、これらの地域での高付加価値化とシェアの拡大が最重要課題とされています。

新拠点の設立と役割



新設された電子楽器事業部 開発統括室 USA分室は、2025年10月1日にカリフォルニア州ロサンゼルスに位置する河合楽器の販売子会社内に設置されます。この新拠点では、アメリカでのマーケティングや製品開発、基礎技術の研究開発を行い、外部団体との技術交流を進め、北米市場における販売促進活動をサポートします。

代表取締役社長のビジョン



河合楽器の代表取締役社長、河合健太郎氏は、新しいアメリカ拠点の設立について次のように述べています。「北米市場における製品開発力を強化し、現地の文化やライフスタイルを反映させた製品設計が可能になることを期待しています。特にアメリカは電子ピアノ市場でのシェア拡大が見込める非常に重要な地域です。」このように、現地市場の理解を深めることが、顧客に応じた製品の迅速な提供とブランドの強化につながるとされており、グローバルな視点からも注目されています。

今後の展望



「KAWAI 十年の計」に基づく成長戦略は、現地開発を起点としたグローバルな開発体制の強化を目指し、鍵盤楽器事業の競争力を高め、持続的な成長を実現すると言います。河合社長は、「世界一の鍵盤楽器メーカーになるため、着実に歩みを進めていく考えです。」と表明しています。この新たな挑戦が、今後の事業成長にどのように寄与するのか、多くの関係者が注目しています。

河合楽器の先進的な技術とアメリカ市場での新たな戦略展開により、今後の製品開発が一層の注目を集めることでしょう。また、これに伴う消費者のニーズの変化にも敏感に対応しながら、鍵盤楽器市場における競争を加速させていくことが期待されます。


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