日立ソリューションズ・クリエイトと石川県信用保証協会の連携
株式会社日立ソリューションズ・クリエイト(東京都品川区)の新たな取り組みとして、2023年12月より石川県信用保証協会に対し、BCP(事業継続計画)を強化するための支援が開始されました。この施策により、石川県内の中小企業に対する金融支援を盤石なものとするためのインフラが整備されます。
BCP対策の重要性
BCP対策は、自然災害や緊急事態においても事業を継続するための計画です。石川県信用保証協会は、公的な保証機関として中小企業が融資を受ける際の重要な役割を果たしています。しかしながら、災害時には業務が中断し、金融支援に時間がかかる可能性が懸念されていました。
この背景から、日立ソリューションズ・クリエイトは、クラウドUTM(統合脅威管理)、多要素認証、メールセキュリティといった複数のセキュリティソリューションを駆使して、石川県信用保証協会に新たなセキュリティインフラを提供しました。
提供されたソリューションの概要
災害時の業務継続を支えるクラウドサービス
多くの機関が依然としてオフライン形式での業務運営を行っている中、クラウドサービスの導入は画期的です。特にMicrosoft 365とMicrosoft Azureを利用したシステムは、業務サーバーをクラウド上に移設することによって、災害時でも協会外から業務にアクセスできる環境を確保しました。また、これにより事務所内のサーバー管理によるストレスが解消され、保守費用の削減も実現しました。
高度なネットワークセキュリティの導入
今までのセキュリティ体制は物理的な危機管理が中心でしたが、デジタル時代においては新たなセキュリティ対策が求められています。そこで、クラウド型のUTMや多要素認証を導入することで、万が一のインシデント発生時にもリモートワークが可能なネットワークを整備しました。この新たなネットワークはウイルス感染やデータ流出のリスクを大幅に低減します。
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実際の影響と今後の展望
2024年1月に発生した能登半島地震で、このBCP環境が実際に功を奏しました。信用保証業務が継続できたことにより、中小企業への金融支援が滞ることなく実施されました。これは、事業継続計画の重要性を如実に示しています。
日立ソリューションズ・クリエイトは今後もこのBCP対策を他の顧客に広げていく予定で、幅広い業種に対するソリューションの提供を進めていきます。
この新たな取り組みは、石川県信用保証協会にとってだけでなく、地域全体の経済の安定にも寄与することが期待されています。今後、日立ソリューションズ・クリエイトがどのようなリーダーシップを発揮するのか、さらに注目が集まります。