メズム東京が提案するサステナブルな滞在
東京の港区に位置するラグジュアリーホテル『メズム東京、オートグラフ コレクション』が、2026年3月末をもって客室内の使い捨て歯ブラシの提供を廃止することを発表しました。この新たな取り組みは、環境への影響を軽減し、ゲストに持参したマイ歯ブラシを利用してもらうことを目指しています。
メズム東京は、東京のダイナミズムや波長と共鳴する洗練された空間で、クリエイティブな体験を提供することを理念にしているホテルです。総支配人の生沼久氏は、「サステナブルな滞在は、現代のホテル業界で重要な役割を果たす」と述べています。使い捨て歯ブラシの廃止により年間約1トンの廃棄物削減が期待され、環境負荷の低減につながります。2024年度のデータによると、同ホテルでは約52,750本、1,070kgもの使い捨て歯ブラシを消費していたことが分かります。
環境意識を反映したアメニティの展開
また、メズム東京ではアメニティにもサステナビリティを重視した改良が進められています。陶器製の歯ブラシケースや再利用可能なタオルの導入がその一例です。新たに導入される発泡タイプのマウスウォッシュ『BUBBLE MOUTHWASH』は、水を使用せずに口内を洗浄できる画期的なアイテムです。この商品は、海外からの旅行者にも好評で、軽量で持ち運びやすく、お土産としても人気があります。
今後、メズム東京では予約時やチェックイン前にゲストへの周知を強化し、マイ歯ブラシ持参の呼びかけを行います。2025年度中には館内掲示や公式サイトにてこの新しい取り組みを告知し、2026年3月末より全ての客室における使い捨て歯ブラシの廃止を正式に実施する予定です。また、この運用は透明性を保ちながら、ゲストの反応や廃棄量をモニタリングしていく方針です。
未来のホテル業界に向けたビジョン
生沼総支配人は「ラグジュアリーとは、より良い選択を提供することだ」と強調し、地球環境への負荷を軽減しつつ、各ゲストに対して個別の滞在体験を提供する重要性を述べています。使い捨ての物が日常になっている中で、ホテル業界が環境に優しい選択肢を整備することが求められています。メズム東京のサステナブルな滞在提案は、豪華さと環境保護の両立を目指す次世代のホテルの在り方を示しています。
メズム東京、オートグラフ コレクションは、資源の循環と廃棄物削減を通じて持続可能なホテル運営を推進し、国内外の訪問者に充実した滞在を提供していくことで、社会的責任を果たすことを目指しています。これからもメズム東京の取り組みから目が離せません。