冨永愛が訪れた「加賀水引」の世界
毎週水曜の夜に放送される「冨永愛の伝統to未来」で、冨永愛が取り上げたのは石川県金沢市の伝統工芸、加賀水引です。この美しい技法は、冠婚葬祭などの日々の生活に密接に織り込まれています。特に、金沢での加賀水引は、その立体的な結び方と色彩が特徴です。
加賀水引の歴史と技術
冨永愛が訪れたのは「津田水引折型」という老舗の工房。ここでは、初代の津田左右吉によって考案された立体的な水引の結び方が今に受け継がれています。津田水引折型の作品は、甲冑や鶴亀などの美しいデザインで知られ、金沢の伝統工芸の一端を担っています。
工房には左右吉が残した貴重な図案が保管されており、完成形の絵が描かれていますが、詳細な作り方は記されていないため、再現が難しいそうです。特に、ずっと受け継がれてきた「無茶苦茶流」という技法は、日々新しい挑戦を乗り越えながら工房で磨かれています。
水引の結び方と用途
加賀水引には多様な結び方が存在し、それぞれの用途に応じた使い分けが求められます。例えば、合格祝いには繰り返し使える「蝶結び」がよく用いられますが、結婚祝いには蝶結びは使用してはいけないとされているのです。これには深い意味があり、冨永愛もその対比として「人生で一回きりであってほしい」という結び方「あわじ結び」に挑戦しました。
するとなかなか難しく、やり直しができないため、結ぶ際は緊張が高まります。実際に体験した冨永愛は、この難しさにもしっかりと向き合い、その手で美しい結びを完成させることができるのでしょうか。
新たな挑戦と未来へのアプローチ
さらに、津田水引折型の新たな挑戦として、5代目の津田六佑が立ち上げたブランド「#000 BLACK KOGEI」があります。従来なら不吉とされていた黒を基調とした新しいデザインは、今までにない新たなアクセサリーを提案しています。六佑自身がこの色を選び込むまでには、さまざまな思いが込められています。
未来へ受け継がれる伝統
番組の中では、「北陸の伝統を未来へ紡ぐ」というテーマで、金沢の伝統工芸の新しい可能性についても触れられています。昨年11月には、金沢市で金沢箔や能登上布のワークショップが開催され、多くの人々がこの伝統技術に触れています。また、冨永愛のオフショットや制作風景は、公式SNSで紹介されています。
「冨永愛の伝統to未来」は、私たちの文化や技術を未来へ残すための重要なメッセージが込められています。ぜひ、3月19日の放送をお見逃しなく!