腕力不要の倉庫作業を実現する新しい取り組み
東京都新宿区に本部を置く生活協同組合パルシステム東京は、神奈川との共同で、電動パワーリフターを導入しました。この革新的な機器は、トラックへの商品の積み込み作業を効率化し、職員の負担を大幅に軽減することを目的としています。導入が始まったのは6月であり、最初の納品式は三鷹市の配送拠点で行われました。
電動パワーリフターとは?
新たに取り入れられた電動パワーリフターは、横浜市のピー・シー・エス株式会社製です。生協宅配業界のニーズに合わせて特別に設計されたこのパワーリフターは、重い商品を手作業で運ぶ手間を省き、台車ごとトラックに積み込むことができる優れものです。
このリフターは、1回の充電で約100回の昇降が可能で、47台の配送トラックへの積み込み作業を迅速に行うことができます。その効率は圧巻で、従来の手作業に比べて約1分45秒という短時間で積み込むことが可能です。さらに、冷蔵品や青果を扱う際の蓄冷材の取り扱いについても、労力を軽減する助けとなっています。
期待される効果と未来の展望
生協宅配業界ではラストワンマイルを支える人手不足が深刻な課題となっています。パルシステム東京の理事である市嶋淳一氏は、「このパワーリフターの導入を通じて、職員の負担が軽減され、快適に働ける環境が整っていくことを願っています」と語ります。
また、今回の導入に合わせて作業の仕分けシステムも見直される予定です。特に青果や冷蔵品など他の温度帯でも活用できるよう、さらなる改良が進められる見込みです。
納品式と意気込み
納品式には、田所社長を始め、関係者が出席し、作業の効率化と職員の負担軽減に向けた期待を寄せました。田所社長は、「この取り組みを通じて、働く人々の負担を軽減し、安全性を高められたのことを嬉しく思います。今後も自動化の促進に向けた取り組みを続けます」と語りました。
パルシステムグループの横山執行役員も、「この導入が職員の皆さんに明確な改善をもたらすイノベーションとなることを信じています」と述べました。
労働環境改善への期待
パルシステム東京・神奈川は、パワーリフターを導入することで、労働環境をより良いものにしていく考えです。この取り組みは、多くの働き手が快適にまず仕事をできるようにする第一歩となります。私たち一人ひとりが、より良い労働環境を享受できる未来を目指して、今後も進化し続けることでしょう。
これからの冷たい冬に向け、職員の労働環境が改善され、一層働きやすい職場作りが求められます。生協業界のリーダーとして持続可能な社会に貢献し続けるパルシステムに注目です。