Farnell、micro:bit販売1千万台達成!
2024年12月18日、東京にてFarnellが驚くべきマイルストーンを発表しました。なんと、micro:bit Educational Foundationとの強力な提携によって、BBC micro:bitの販売数量が1,000万台に達したのです。この小さなコンピュータは、世界中の子供たちのプログラミングへの親しみを深めるための重要な役割を果たしています。
このプロジェクトは、2016年のイギリスにおける初回のmicro:bitキャンペーンに遡ります。設立されたmicro:bit Educational Foundationは、教育者と連携し、デジタルの創造性を育むためのいくつかのプログラムを実施してきました。10年近くにわたり、Farnellはこの財団の活動を積極的に支援しながら、世界中にmicro:bitを流通させるという役割を果たしてきました。その結果、5400万人を超える学生がこの小さなコンピュータから学び、STEM(科学、技術、工学、数学)分野に目を向ける機会を得ました。
その一例として、ジョシュ・ロウ(Josh Lowe)氏の成長があります。彼は2016年、わずか12歳でmicro:bitを使ってプログラミングを開始。ブロックベースのコーディングから始め、現在ではテキストコーディングにも習熟。最終的には自己のプログラミングプラットフォームであるEdublocksを開発し、今ではAIとデータサイエンスの大手企業Anacondaで活躍しています。これは、micro:bitが単なる教育ツールではなく、若者たちの夢を実現する一助となった良い例です。
Farnellのグローバル シングル ボード コンピューティング ビジネス開発マネジャーであるナーセル・ドジャー氏は、micro:bitがもたらした成功の背後にある背景を強調します。「受け取った子供たちの中から、未来のエンジニアや開発者、起業家が育っています。今年の1,000万台達成には大きな意義があります。このプロジェクトのおかげで、特に女の子や社会的に恵まれない環境にいる子供たちが未来を切り拓く可能性があるのです」と語ります。
BBC micro:bitは使用者の多様性を意識して設計され、技術に対して苦手意識を持つ学生でも親しみやすく、また実際に物理的なものとして触れることができるため、多くの若者にデジタルスキルを学ぶためのインスピレーションを与えています。
実際、2017年に実施した調査では、micro:bitを受け取った学生の90%が「誰でもコーディングできる」という理解を得たと回答。さらに88%が「コーディングがそれほど難しくない」と感じたことを示しました。教育者たちも生徒がICTやコンピュータサイエンスの授業をより楽しむようになったとの声を上げており、結果として半数以上の教師が自身の自信が高まったと答えています。
Farnellは、子供たちによるデジタルの未来を創造するためのひらめきを与えるというmicro:bit Educational Foundationの使命を強く支持し、次の流通マイルストーンへ向けた取り組みを進めていく意向を示しています。
ご興味のある方は、Farnellのmicro:bitに関する詳細情報は公式ウェブサイト
こちらをご覧ください。また、micro:bit Educational Foundationが果たす役割についても確認できるコンテンツが用意されています。
まとめ
Farnellによるmicro:bit販売1千万台達成は、今後のSTEM教育において極めて重要な意義を持っています。多様なバックグラウンドを持つ子供たちに創造的で平等な学びの場を提供する活動をこれからも期待したいと思います。