日本の生活文化が育む精神の器「HAKO」展
2025年4月3日から27日まで、フランス・パリのOGATAにて「HAKO」展が開催されます。この展覧会は、アルテマイスター株式会社保志が手掛けるもので、創業から100年以上の歴史を持ち、供養や祈りの形を現代に提案し続けてきた「厨子屋」の新たな試みです。
「HAKO」という名称は、日本語で「箱」を意味し、生活の中の様々な容器を示す言葉です。この展は、物質的な中身だけでなく、心の豊かさを具象化する場として機能します。
現代の祈りのかたち
アルテマイスター株式会社保志は、「豊かな心を創る」という理念を掲げ、日常生活における心の豊かさを追求しています。時代が移り変わる中で、人々のライフスタイルや価値観も変化し、それに伴って供養の在り方もネットワークされてきました。大正、昭和、平成、そして令和を経て、現代のライフスタイルに合わせた“これからの祈りのかたち”を模索する中で生まれたのが「HAKO」です。
2024年には東京・銀座に厨子屋銀座本店をオープンし、これまで500以上の実績を持つアンテナショップとして注目を集めています。このギャラリーでは、伝統的な職人技術を活かしながら新たな表現方法を提供する作品が展示され、多くの人々に愛されています。
展覧会の内容
「HAKO」展では、特に木製の入れ物に焦点をあて、伝統工芸や仏壇からインスピレーションを受けた様々なサイズと形の容器が展示されます。これらは単なる物の収納場所であるだけでなく、大切な思い出を保護したり、時には隠したりする精神的な役割を持っています。日常生活における思考や感情を内包し、心の平穏を促す存在として再評価されています。
また、現代日本のアーティストによる仏教の図像をテーマにしたユニークな作品も登場し、伝統的な用途から解放された新しいアートとして楽しむことができます。これにより、現代における日本の文化と精神性を再発見する機会を提供します。
日程と場所
- - 展示タイトル:HAKO Exhibition
- - 会期:2025年4月3日(木)~2025年4月27日(日)
- - 会場:OGATA Paris S.A.S
16, rue Debelleyme 75003 Paris France
日本の文化が育む精神性を再確認できる「HAKO」展は、パリの人々に新たな感覚を提供する貴重な機会です。これを通じて、祈りの形や心の豊かさについて考えさせられることでしょう。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。