韓国映画界の巨匠、ホン・サンス監督の特集がザ・シネマで行われることが決定しました。彼の長編デビュー作である『豚が井戸に落ちた日』をはじめ、国際的に高く評価されている作品が集結します。本特集は、2月26日から28日までの間で、テレビ及びCSベーシックでの初放送が行われる予定です。26日の最初の放送では、ホン・サンス監督が描く都会の日常をドライな手法で綴った『豚が井戸に落ちた日』が登場。この作品は、韓国映像資料院の「韓国映画100選」にも選ばれ、彼の独特な視点が引き出されています。
27日には、彼と女優キム・ミニが7度目のタッグで制作した『逃げた女』が放送されます。この作品は、彼女の友人を訪ねる女性の物語で、彼女の内面に潜む本音を浮き彫りにする、非常に巧妙な展開が特徴です。そして、この日の後半には、青春の孤独を描いた『イントロダクション』が放送されます。ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞した作品であり、モラトリアム期の青年の心情を繊細に表現した内容が心に響きます。
最終日の28日には、ホン・サンス監督と大女優イ・ヘヨンが初めて組み合う『あなたの顔の前に』が放送されます。この作品では、人生の岐路に立たされた女性の複雑な心情を、監督が得意とする長回しの手法で迫った意欲作となっています。
ホン・サンス監督は韓国中央大学で映画製作を学んだ後、アメリカやフランスでの研鑽を経て1996年に『豚が井戸に落ちた日』で長編デビューを果たしました。以来、多くの映画祭においてその才能を評価され続けており、「韓国のゴダール」や「エリック・ロメールの弟子」と称賛されています。彼の作品には、都会に生きる人々の繊細な視点や、日常の中に潜む非日常的な側面が描かれています。
今回の特集を通して、ホン・サンス監督の作品に触れる貴重な機会となるでしょう。彼の独創的な映画世界に浸ることができるこの特集は、映画ファンにとって見逃せないイベントです。特集ページでは、各作品についての詳細情報も掲載されています。ぜひご覧ください。