認知症予防を支える新たなアプローチ
桜十字グループは、日々の集積された医療・介護のノウハウを元に、新たな取り組みとして「MCIスクリーニング検査プラス」を2025年4月1日からメディメッセ桜十字にて導入します。この検査は、認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)を早期に発見し、適切な予防策を講じることを目的としています。---
高齢化社会と認知症の現状
日本では急速に高齢化が進んで特に65歳以上の高齢者が増加しています。総務省のデータに基づくと、2030年には高齢者の人口が約3,700万人を超える見込みで、高齢化率は30%に達すると予想されています。さらに、2040年には約35.3%に達し、3人に1人が高齢者生活を送る時代がやってくるのです。
このような状況下で、認知症の患者数も増加の一途を辿っています。厚生労働省の見込みでは、2025年には約471万人が認知症に罹患する可能性があり、MCIを含むと564万人は認知機能低下のリスクを抱えることになります。このように、認知症は社会全体の重大な課題として浮上しています。
MCIスクリーニング検査プラスの内容
MCIスクリーニング検査プラスは、血液検査を通じて脳内に認知症の原因となる物質がどの程度蓄積しているかを調べます。この検査により、将来的にMCIの可能性がどれほどあるかを知ることができ、結果をもとに生活習慣を改善したり、必要な医療的介入を行ったりすることで認知症発症リスクを軽減できることが期待されます。
この検査は、いつでも受けられるように設計されており、自分自身の健康を積極的にコントロールする助けとなることを目的としています。これにより、認知症の進行を防ぎ、医療・介護費用の抑制にも寄与するのです。
検査の導入と予約方法
MCIスクリーニング検査プラスは、健康診断や人間ドックのオプション検査として受けることができ、受診料金は24,200円(税込)。単独での受診は26,950円(税込)です。2025年2月1日から予約が開始され、実際の受診は2025年4月1日から行われます。予約は、電話またはウェブ上の申込フォームから可能です。詳細をお知りになりたい方は、以下の連絡先にお問い合わせください。TEL:0570-550-182(受付は平日9:00~16:30)です。
桜十字グループの取り組み
桜十字グループは、2005年に熊本県の民間病院からスタートし、現在では医療・介護・予防医療における新しい取り組みを全国に展開しています。「人生100年時代」の精神をもとに、身体的ケアだけではなく、精神的や社会的なサポートも提供するサービスを展開しています。私たちの目指す「ウェルビーイング・フロンティア」は、すべての世代が人生を楽しむための社会を支える概念です。今後も、時代の変化に対応しつつ、QOL(生活の質)の向上に寄与するため、新たなサービスの展開に努めてまいります。