Bioworks、台湾進出
2025-05-20 12:22:28

Bioworksが台湾支店を設立、次世代合成繊維PlaXの普及を加速

植物由来の次世代合成繊維「PlaX」を世界へ



日本のBioworks株式会社は、植物由来の合成繊維である「PlaX」を開発しつつ、2023年に台湾に初の海外拠点を設立しました。この新拠点が、環境に配慮した素材の普及にどのように寄与するのかをご紹介します。

PlaXとは


PlaXは、バイオプラスチックの一種であるポリ乳酸(PLA)を原料とし、独自に開発された植物由来の添加剤を加えることで性能が向上した新素材です。この素材は、汎用性があり、多様な用途に対応可能です。

特に、PlaXは合成繊維市場での重要な代替品として注目されています。従来の石油由来の合成繊維(ポリエステルなど)と比較して、CO2排出量を70%も削減でき、環境への負荷を大幅に軽減しました。また、生分解性があり、微生物によって水やCO2に分解される特性を持つため、持続可能な未来にも寄与する素材となっています。

台湾支店誕生の背景


Bioworksが台湾支店を設立する背景には、世界的な繊維産業の拡大があります。特に、アパレル業界ではサステナビリティへのニーズが高まっており、環境に優しい素材を求める声が増加しています。これに対し、石油由来の合成繊維は生産量の約60%を占め、依然として多く使われています。しかし環境への影響を考慮すると、持続可能な素材へのシフトが求められています。

Bioworksは、台湾国内でのメーカーやブランドとの連携を強化し、より迅速かつ柔軟な供給体制を築くことで、PlaXの需要に応えようとしています。特に、アクセサリーやアパレルなどの高機能繊維が求められる市場で生産拠点として認知されていきます。

AceGreenとの提携


台湾の長繊維製品製造企業、AceGreen Eco-Material Technology Co., Ltd.との提携も発表されています。この提携により、両社の技術やリソースを融合させ、PlaXの販売と認知拡大を進めることが期待されています。AceGreenは環境に配慮した素材の開発に長年取り組んできた企業であり、タッグを組むことで、さらなる技術革新が実現するでしょう。

Chou Roger CEOもコメントしており、両社の連携が持続可能な産業バリューチェーンを構築するための確実なステップであると強調しています。環境意識の高まりとともに、代替繊維への需要が急激に拡大している中、PlaXの可能性は更に広がります。

未来に向けた取り組み


Bioworksが開発したPlaXの長繊維は、試作に3年を費やし、試行錯誤の末に生まれたものです。スポーツ・アウトドア分野での活躍が期待されており、今後の展開に目が離せません。また、環境負荷の少ない素材ソリューションの提供を目指し、PlaXの可能性を最大限に引き出すことに努めます。

台湾進出を機に、Bioworksの活動は新たなステージへと進化し、環境に優しい未来を創り出す一翼を担っていくことでしょう。今後もPlaXがどのように繊維業界に革命をもたらすのかを見守りたいと思います。


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