岡山大学が初心者向けデジタル技術講座を開催。Raspberry Piで生成AIの基礎を学ぶ

岡山大学が贈る初心者向けデジタル技術講座

2025年7月28日、岡山大学津島キャンパスの共創イノベーションラボ（KIBINOVE）において、初のデジタル技術講座「Tech Study Lab Okayama」が開催されました。この講座は、文系・理系を問わずプログラミング未経験の学生約30名が参加し、Raspberry Piを用いて基礎的なプログラミングや生成AIの仕組みを学ぶ貴重な機会となりました。

講座の内容

講義は、岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域の小寺雄太准教授が担当。まずは参加者が一人一台のRaspberry Piを使い、初期設定や簡単なコードの実行を通じてコンピューターの基本を学びました。その後、Pythonを用いて現在の時刻を表示するプログラムを組み立てました。参加者たちはコードの意味を確認しながら、プログラミングの魅力を実感しました。

参加した学生からは「初めてRaspberry Piを触って、自分でパソコンを組み立てているようでとても楽しかった」とか、「自分でもAIを使ったアプリを作ってみたくなった」といった感想が寄せられるなど、大変充実した内容となりました。

次回への期待

この講座は内閣府の「地域中核大学イノベーション創出環境強化事業」の一環であり、岡山大学の産学官連携本部とおかやまデジタルイノベーション創出プラットフォーム（OI-Start）が主催しています。次回の講座は8月6日に予定されており、「ローカルLLMによる生成AI体験」がテーマです。今度はチャットボット開発や画像生成など、より発展的な内容に挑戦する予定です。

参加者が両日とも受講することで、AI技術の基礎から応用までを一連の流れで理解することができます。岡山大学は今後もKIBINOVEを拠点に、地域の学生に最新の技術に触れる機会を提供していく方針です。

OI-Startとは

おかやまデジタルイノベーション創出プラットフォーム（OI-Start）は、産学官が協力しデジタル技術を駆使したイノベーションを創出するための仕組みです。地域の企業や大学などが共同で活動し、岡山県内の生産性向上や若者の地元定着を目指しています。

岡山大学は、持続可能な開発目標（SDGs）にも取り組んでおり、地域とともに未来を切り拓く研究大学としての役割を担っています。今後の活動にぜひご期待ください。