AIで変わる要件定義
2025-10-21 11:21:34

AIによる新しい要件定義のかたち、KikuviとAcsimの連携がもたらす革新

AIによる新しい要件定義のかたち、KikuviとAcsimの連携がもたらす革新



AIヒアリングエージェント「Kikuvi」を提供するKikuvi株式会社が、要件定義AI「Acsim」を展開する株式会社ROUTE06と協力を開始しました。この連携により、ヒアリングから要件定義までをAIを活用してスムーズに行う新たなプロセスが確立されることになります。具体的には、Kikuviが現場ヒアリングを担当し、その後の課題抽出やソリューション提案、設計、稟議に至るまでをAcsimが支援します。これは、AI技術を通じて、開発の一貫した流れを実現することを目指しています。

背景にある市場の課題


日本の要件定義市場は約5兆円という巨大な規模を誇りますが、その一方で多くの工数とコストがかかる主要なステージでもあります。特に、ヒアリングの精度は開発全体の結果に大きく影響を与えます。ヒアリングによって収集される情報はプロジェクト成功の基盤であるため、正確に理解し、整理する能力は非常に重要です。しかし、これらのプロセスは担当者のスキルや経験に依存しており、高い属人性が問題となっています。これにより、開発プロジェクトでは認識のずれや情報の漏れが発生しやすく、追加コストをゼロにすることは難しいのが現状です。

KikuviとAcsimの協業による解決策


KikuviとROUTE06の協業は、こうした課題に立ち向かうためのものです。データ連携を通じて、Kikuviが生成したニーズに基づく質問を自動的に作成し、対象者に非同期でヒアリングを行います。その回答は自動的に要約され、重要な論点が構造化データとして出力されるため、ヒアリング結果の扱いやすさが格段に向上します。これを受けて、Acsimがそのデータを用い、課題を抽出し、解決策の提案や設計文書の自動生成を支援します。

ヒアリングから要件定義までのシームレスな接続


この連携により、ヒアリングにおける人的要因のばらつきを排除し、誰でもコンスタントに高品質な要件定義が可能になると言われています。このように一貫して行われるプロセスは、従来の手法では達成できなかった「品質」「速度」「再現性」の向上を実現します。現場の声を確実に引き出し、整理・構造化することで、問題点の早期発見にもつながるのです。

今後の展望


KikuviとROUTE06は、2025年中に共同で実施するプロジェクトを立ち上げ、実運用を通じて新たなヒアリングモデルや要件定義パターンの最適化を行う予定です。また、自動連携によるプロセス全体の自動化も進め、AIを活用した新しい標準モデルの構築を目指しています。ヒアリング結果の自動分析や改善提案により、要件定義の精度をさらに向上させる仕組みを開発することで、全ての開発チームがスムーズにプロジェクトを推進できる環境を実現していくのです。

コメント


Kikuviの代表取締役社長である佐藤拳斗氏は、「要件定義におけるヒアリングは最も重要でありながら、最も属人的な工程です。AIによる仕組み化を進め、現場の声を引き出せる環境を目指す」と述べています。

一方、ROUTE06の取締役・松本均氏は、「ヒアリングは現場理解と課題発見の出発点であり、Kikuviとの連携を通じてその重要性を高める」と述べ、この取り組みがプロジェクト成功の鍵となることを期待しています。

まとめ


AIがもたらす要件定義の進化は、多くの企業にとって新しい道を開くものとなるでしょう。KikuviとAcsimは、これからの開発現場に革命をもたらすプロセスを共に創出していくとともに、より良いシステム開発の未来を切り開いていくことでしょう。


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