2024年12月2日に、独立行政法人国立高等専門学校機構が提供するUnicage奨学金の第2期奨学生が決定しました。この奨学金は、有限会社ユニバーサル・シェル・プログラミング研究所が無償で提供するIT基礎力講座を受講し、検定試験に合格した高専生に授与されます。
Unicage奨学金の背景
この奨学金制度は、2023年度からスタートし、国立高専生を対象に、さらなるIT技能の向上を目指しています。USP研究所の理念のもと、LinuxやWebの基礎知識の習得を指南し、デジタル化が進む現代に必要とされるDX人財の育成をサポートすることを目的としています。
本奨学金では、奨学生として選ばれた者には、2年間、年額24万円(高専専攻科生には年額36万円)の奨学金が支給されます。今年度は、300名以上が受講し、13名が奨学生として選抜されました。第3期奨学生の募集は、2025年2月に予定されています。
IT基礎力講座合格者発表会
2024年12月11日にオンラインで行われた合格者発表会では、合格者13名が参加し、USP研究所のCTO、シルネン・ブヤンジャルガル氏から祝福のメッセージが寄せられました。彼は、デジタル人材育成の重要性について語り、ITスキルが全ての業種で求められることを強調しました。
シルネン氏は、「皆さんが学んだITの基本技術は、エンジニアとしての将来だけでなく、日本全体の競争力の向上に貢献する」と述べ、講座での学びを社会に活かすことの重要性を訴えました。
奨学生の声
合格者の中には、ターミナルを使った開発をこれまで行っていたが、講座を通じて新たな知識を得て、開発効率が向上したという声もありました。また、ユニケージ開発手法を学んだことで、効率的な開発の重要性を実感したとのことです。
他の奨学生も、ユニケージの開発手法には独特の考え方があり、新しい知識を学ぶ過程で困難もあったが、それが大きな成長につながったと語っています。
これからの展望
USP研究所の代表取締役、當仲寛哲氏も、奨学生たちの努力を称賛し、基礎力を生かした実践的な経験を積むことが重要であるとコメントしました。受け取る奨学金を授業料だけに使用せず、より広い経験を得るための投資として活用することを期待しています。
このように、Unicage奨学金およびIT基礎力講座は、DX人財の育成に向けた新たな取り組みとして、今後の成長が非常に楽しみです。奨学生たちの活動が、どのように広がっていくのか、今後の展開に注目しましょう。