九州観光アプリにAIさくらさんが登場
株式会社ティファナ・ドットコムが提供する九州観光アプリに、観光案内AI「AIさくらさん」が導入されることが発表されました。この新しい取り組みは、2025年11月4日から開始され、2万人以上の利用者を持つ「きゅーちゃんのわくわく九州塾」アプリ上で展開されます。これにより、旅行者はスマートフォン越しに、九州観光機構の公式キャラクター「きゅーちゃん」とともに、AIによる親しみやすい観光情報をリアルタイムで受け取ることができます。
 スマートフォンで旅の計画をサポート
九州観光機構は、国内観光客に対して「AIさくらさん」を用いた自動化された観光案内を進めています。これによって、旅行者はいつでもどこからでも最新の観光情報にアクセスできる環境が整備されます。特に、九州観光ポータルサイト「九州旅ネット」に掲載されている観光スポットやイベントの情報を学習し、地域に密着した高い精度の案内を実現します。この取り組みは、サイト訪問者の約8割がスマートフォンを利用し、特に九州外からのアクセスが多いことを反映しています。旅行者にとって、嬉しい驚きを提供するために、AIの活用は不可欠です。
 曖昧なリクエストにも柔軟に対応
「子どもと動物を見たい」というような曖昧な要望にも応えるAIさくらさんは、利用者のニーズに基づいて観光スポットや飲食店、関連イベントを組み合わせた旅行提案を行います。公式キャラクター「きゅーちゃん」とのコラボレーションにより、親しみやすい会話を楽しむことができ、温かみのある“人とAIの共創”を体験できることでしょう。
 段階的な機能拡張で進化を続けるAI
初期のリリースでは、主に会話型案内機能を重視しているものの、モデルコース提案機能の追加も計画されており、利用者の声に耳を傾けながらAIを進化させていきます。ティファナ・ドットコムと九州観光機構は、AIの提案するルートや移動時間の正確性を検証し、旅をより快適にするためにAI教育を行っていく予定です。今後、AIさくらさんが「旅の計画」「案内」「共有」といった全てのプロセスを支援する観光プラットフォームになることを目指しています。
 旅行経験をデジタルで豊かに
九州観光機構が今回の取り組みを進める目的は、従来の観光ウェブサイトでは見落としてしまうような情報を利用者に届けることです。さらに、公共交通ルートの提案や多言語対応といった機能拡張も視野に入れており、外国人観光客に対する利便性向上にもつながります。これにより、ティファナ・ドットコムが開発した「おでかけモビさくらさん」は、全国の各地の自治体や観光団体との連携を深め、デジタル技術を駆使した観光体験の向上に努めていきます。
 AIさくらさんの今後に注目
AIさくらさんは、チャットボット技術やAI関連の特許を持ち、クラウドセキュリティの確保とともに運用の自動化を実現しています。このような特長により、さまざまな業種での活用が期待されています。今後、デジタル化がさらなる進化を遂げる中で、AIさくらさんがどのように観光体験を変えていくのか、旅行者の視点からぜひ注目したいところです。