舞台『十二人の怒れる男たち』が東京で開幕!
2023年3月26日、東京・サンシャイン劇場で、名作法廷劇『十二人の怒れる男たち』が華々しく幕を開けました。この作品は、ある殺人事件を巡る陪審員たちの議論を描いたドラマで、観客を引き込む緊迫したストーリーが魅力です。公演は30日までの期間限定で行われ、ぜひその観劇をお見逃しなく。
物語の舞台
本作のストーリーは、18歳の少年が父親を殺害した罪に問われ、有罪判決の可能性が高いという状況から始まります。12人の陪審員は、全員一致の合意を求められますが、初回の投票では11人が「有罪」と主張し、唯一1人(陪審員8番)が「無罪」に投票します。彼は証拠の隅々まで考慮する必要があると主張し、果たして陪審員たちはこの異議にどのように反応するのでしょうか。
新訳と演出
演出を手掛けた野坂実は、今回の公演のために小田島恒志さんと小田島則子さんの新訳を使用しています。これまでの上演では青井陽治さんの訳が使われていましたが、今回はスタンダードな舞台版として新たに生まれ変わったものをお届けしています。野坂の演出のもと、キャストはそれぞれが繊細な演技を行い、物語を牽引していきます。
魅力的なキャスト
陪審員8番を演じる富永勇也は、理論派でありながら人間らしさを見せる演技が印象的です。有罪を主張し続ける3番の日向野祥や、10番の小波津亜廉も圧倒的な存在感を放っています。一方、有罪派として争い合う4番の松田賢二や、ネガティブな意見を持つ陪審員たちも、それぞれの個性が際立ち、展開にピリッとした緊張感を与えています。
演出には舞台上に設けられた新しい洗面所のセットも役立てられ、登場人物たちの本音や隙間を見せる場面が描かれています。こうした細かな演出によって、観客はより深く物語へと引き込まれるでしょう。
初日前会見でのコメント
初日となるこの日、キャストたちによる会見が行われ、富永勇也は「このチームで誠心誠意お届けしたい」と意気込みを表明しました。小波津亜廉は「会話劇のため、リアクションが重要」と語り、一体感を持って演じることを大切にしていると述べました。また、日向野祥も普段の生活のように演じることが、ドラマの説得力につながると強調しました。
見どころ
本作の見どころは、陪審員たちが展開する生々しいやり取りや、彼らの偏見や価値観が次第に揺らいでいく様子です。それぞれの背景を持った12人が、どのように意見を変えていくのか、見逃せません。また、法のもとで人間の命の重みを再認識させられる深いメッセージに、観客は強く感動するに違いありません。
公演詳細
サンシャイン劇場でのこの公演は、2023年3月26日から30日まで行われます。チケットは全席指定で、特典付きや一般席などがあります。ぜひこの機会に、舞台『十二人の怒れる男たち』の魅力に触れてみてください。
公式サイトや連絡先は以下の通りです。
公式X(旧Twitter)
公演公式サイト
お問合せ:stage.contact55@gmail.com