NTTデータGSL、SAPソリューションで健康支援システムを特許取得
株式会社NTTデータグローバルソリューションズ(NTTデータGSL)が、社員の心身の健康をサポートするための「心身健康サポートシステム」を開発し、特許を取得しました。このシステムは、SAP社が提供するクラウド型アプリケーション開発のプラットフォーム「SAP® Business Technology Platform」(以下、SAP® BTP)を活用して作られています。
背景
2022年において、リモートワークが普及し、メンバー間のコミュニケーションが薄くなる中で、社員の心身の健康への懸念が高まっていました。この課題に対し、NTTデータGSLは、SAPソリューションを駆使して心身の健康向上を図るチームを発足させました。スマートウォッチや就業管理システムから得られるデータを基に、食事、睡眠、運動、勤務状況を分析することにより、メンタル状態を可視化するモデルの開発に取り組みました。
特許取得の概要
今回の開発により、心身健康サポートシステムは、社員が自分自身の心身の状態を客観的に把握できるツールを提供します。このアプリケーションは、社員の日常的な健康管理を支援することを目的としています。特に注意すべきは、疾病の診断や治療を目的とせず、あくまで健康推進を狙っている点です。
システムの機能
心身健康サポートシステムは以下の主要機能から成り立っています。
1.
食事記録機能
この機能は、ユーザーがスマートフォンを使って食事の内容を記録することをサポートします。光学文字認識(OCR)技術を利用し、食事の回数や内容を簡単に記録することができます。また、栄養成分を抽出して記録する機能もあります。
2.
体の状態確認機能
スマートウォッチや就業管理システムから収集したデータを使い、歩数、睡眠時間、労働時間などを可視化します。この情報を月単位や日単位で分析することで、運動習慣や体調の変化を把握できます。
3.
メンタル判定機能
食事、運動、睡眠、勤務状況などのデータを基に、機械学習を活用してメンタルの状態を自動的に評価します。この機能は、自身の気分に頼ることなく、客観的なデータをもとにしてメンタルヘルスの状態を可視化することを可能にします。
未来への展望
NTTデータGSLは、今後もデジタル技術を活用してより良い未来の実現に向け、企業や社会に貢献し続ける予定です。特許を取得した心身健康サポートシステムを中心に、各種企業における健康管理が進むことを期待しています。
NTTデータグローバルソリューションズについて
NTTデータGSLは、SAPソリューションを利用して日本企業の成長を支え、2013年からは「SAP AWARD OF EXCELLENCE」賞を毎年受賞しています。これは、グローバル展開におけるシステム強化や、幅広いコンサルティングサービスを提供する企業としての実績を示しています。今後も、日本の企業がデジタル化を進める中で重要な役割を果たすことが期待されます。
本システムの導入により、社員のメンタルヘルスの向上へとつながることが期待されています。今後の展開にも注目です。