遺品整理業者の印象調査から見る選び方と心構え

遺族が直面する遺品整理は、心の整理とともに物理的な作業を伴います。この度、「おうちにプロ」が行った遺品整理業者に関する調査結果をもとに、利用者の印象や実際に委託したい作業内容について探ります。

遺品整理業者に対する印象

調査対象者100名のうち、76名は遺品整理業者の利用経験がないという結果が出ています。しかし、過去に利用した方が抱くイメージは、主に「料金が高そう」「料金体系がわかりにくい」というものでした。具体的には、51%の人が「料金が高くなりそう」と感じており、さらに44%が「料金体系がわかりにくい」と回答しています。

一方で「丁寧な仕事をしてくれそう」と思う人が37%いて、「故人・家族の心情に配慮してくれそう」と期待する声も32%ありました。

これは、利用者が業者に対して低価格や分かりやすい料金を求めつつも、心情的な部分には配慮を望んでいることを示しています。

自分でやりたい作業と業者に任せたい作業

調査では、利用者が業者に依頼せずに自分で行いたい作業として「不用品の仕分け」が50件、「貴重品・重要な書類探し」が72件となりました。また、思い出の写真等の保管・スキャン作業も38件にのぼります。このことから、多くの人が個人情報や大切なものに関しては、業者に任せたくないという傾向があることが分かります。

その一方で、「不用品の処分」「清掃作業」「特殊清掃」といった物理的な作業は、62%の人が業者に任せたいと考えていると回答しており、実務的な負担を軽減したいという思いが透けて見えます。

遺品整理の際に知りたい情報

業者に依頼する前に、確認しておきたい情報として多くの人が求めたのは「料金の見積もり」で84件。続いて「口コミ・評判」が52件、「サービスの対応範囲」が55件となりました。これらの情報は、特に初めて業者を利用する際に非常に重要であると言えます。具体的な料金やサービス内容、他の利用者の体験談は、安心して業者を選ぶための指標となります。

依頼したい気持ちと躊躇する理由

今後遺品整理を依頼したいと思っているのは、86名が「条件が合えば利用したい」と回答しています。しかし、依然として「利用するつもりはない」と明言した人もおり、その理由としては不安や疑念があるのでしょう。

特に遺品整理は、遺族にとって感情的な負担が大きいため、信頼できる業者を選ぶことが成功の鍵になります。そのため、利用者はしっかりと調査し、自分に合った業者を見つける必要があります。

まとめ

遺品整理では、業者への依頼と自分でやってしまいたい作業が割り切りにくい部分がありますが、調査結果を参考にすることで、冷静な判断が可能です。料金やサービス内容をしっかりと把握し、安心して依頼できる業者を選ぶための参考材料としてこの調査結果を役立ててください。同時に、地域の信頼できるサービスを比較できる「おうちにプロ」の利用も大いにおすすめです。遺品整理を依頼するという選択肢を考える時、心の整理をつけながら慎重に進めていきましょう。