スウォッチ×オーデマ ピゲ『Royal Pop』の熱狂
スウォッチとオーデマ・ピゲのコラボレーションモデル『Royal Pop』が、時計業界に旋風を巻き起こしています。Chrono24によると、発売から数日で、同プラットフォーム内での購入希望問い合わせ件数が、2022年3月にムーンスウォッチがピークを記録した時の2.9倍に達しました。これはスウォッチにとって、過去最大の需要を生み出したことを示しています。
このコラボレーションモデルは、2026年5月16日より、スウォッチ直営店舗で発売され、希望小売価格はレピーヌスタイルが385ユーロ(約5万7200円)、サヴォネットスタイルが400ユーロ(約6万1600円)となっています。発売初日は、多くの店舗で人々が殺到し、長時間の行列ができ、配送問題により、一部の店舗が臨時休業に追い込まれる事態も発生しました。
新規顧客層の参入
Chrono24のデータによると、Royal Popの購入者の大半は初めて同プラットフォームを利用する新規ユーザーです。この状況は、過去のムーンスウォッチの発売時と同様です。Chrono24のブランドエンゲージメント部門責任者、バラシュ・フェレンツィ氏は、コラボレーションによって新たな顧客層が時計市場に参入していることに注目しています。
「スウォッチは、オメガとのムーンスウォッチ、そして今回のオーデマ・ピゲとのRoyal Popで、このリセラー市場のキープレイヤーとなりました。」と彼は語ります。この新たな流れは、高級時計市場におけるスウォッチの地位を一層確かなものにしています。
価格の動向
Royal Popの発売から数日間で見られたChrono24での取引件数は数百件に上り、取引の平均価格は1.440ユーロ(約27万円)でした。取引の半分は1200〜1400ユーロ(約22万円~26万円)の範囲に集中しています。出品価格は1.000ユーロ(約16万円)を下回るものもあれば、2500ユーロ(約46万円)を超えるものも登場しており、価格帯の広がりが観察されています。
バラシュ氏は、「新作が発売された後のこのような価格帯の広がりは珍しくありません。通常は、数週間のうちに価格が安定した水準に落ち着くことになります。」と説明しています。この流れは、過去のスウォッチのコラボモデルの販売時にも見られ、今回のRoyal Popも同様のパターンを辿る可能性があります。
人気モデルの傾向
スウォッチのRoyal Popには色とりどりの8つのモデルが存在しますが、その中でも特に人気が集中しているモデルがあることが確認されています。購入希望の問い合わせ件数が最も多いのはブラックの「OCHO NEGRO」で、次いでピンクの「OTTO ROSSO」、カラフルな「OTG ROZ」が続いています。これらのモデルはChrono24上での取引主体となっており、特に「OCHO NEGRO」が需要の大部分を占めています。
逆に最も高額で取引されているモデルは、ホワイトカラーの「HUIT BLANC」で、カラフルなビスがあしらわれたデザインが特徴です。こちらは需要の点では中間に位置していますが、価格帯としては上位を牽引する役割を果たしています。
別モデルへの影響
スウォッチの『Royal Pop』の発売は、他の関連モデルにも波及効果を及ぼしています。例えば、Chrono24では、オーデマ・ピゲ ロイヤル オークの需要が40%増、ムーンスウォッチが422%増、スウォッチ × ブランパンのスキューバ フィフティ ファゾムスが472%増加しました。これにより、エントリーレベルのモデルだけでなく、全く異なる価格帯に位置する時計への関心も高まっていることが分かります。
このように、Royal Popはただの時計の発売にとどまらず、スウォッチとオーデマ ピゲのブランド全体に新たな流れを生み出す要因になっているのです。時計市場における新たな動きとその影響について、今後も注目が必要です。
Chrono24について
Chrono24は、2003年に設立された高級時計のオンラインマーケットプレイスで、世界中の5万以上の個人販売者と3,000以上の販売事業者が約60万点の時計を出品しています。これにより、消費者は新品からヴィンテージまで様々な時計を購入できる環境が整っています。安全で信頼性の高い取引を提供するための各種サービスも整えており、月々900万人以上の訪問者を迎えています。都内には、東京オフィスも構えています。
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