次世代AI-OCR導入で進化する保険業務
株式会社リチェルカが株式会社エイチ・エス損害保険(以下エイチ・エス損保)に次世代AI-OCR「RECERQA Scan」を導入しました。この新技術は、保険金支払業務の効率化だけでなく、顧客体験の向上をも目指しています。
背景と課題
エイチ・エス損保では、海外旅行保険などの保険金支払いにあたり、事故証明書や診断書、見積書、さらには領収書など多岐にわたる書類を確認する必要があります。デジタル化が進む中で、一部の業務は依然として紙ベースで行われており、これが業務の非効率やヒューマンエラーの原因となっています。特に、入力と確認の作業にかかる工数削減が求められていました。
RECERQA Scanの特長と導入理由
エイチ・エス損保は、AI-OCRの高精度なデータ化機能を高く評価し、この度の導入に至りました。「RECERQA Scan」では、手書きや多言語を含む多様な書類のデータ化が可能で、特に以下の点が導入の決め手となりました。
- - 高精度なデータ化:活字だけでなく手書き文字や多言語の書類も正確に読み取る能力。
- - 自動化による効率化:AIが書類を自動で仕分ける「AI仕分け」を使用することで、業務工程の自動化が実現可能。
- - 後続業務との連携:課題自身の解決に留まらず、翻訳や内容一致の確認など、業務の全体を効率化するアプローチの採用。
PoCの実施と結果
まずはProof of Concept(PoC)を実施し、RECERQA ScanとAI仕分け機能を用いた書類の自動仕分けから読み取りまでのプロセスを検証しました。その結果、以下の精度向上が確認され、導入が決定されました。
- - 多様な書類の自動仕分け実現
- - 多言語対応の読み取り精度向上
- - 非定型書類の読み取り能力確認
- - 翻訳精度の改善
今後の取り組み
今後、業務のオペレーション改善だけでなく、データの活用を重視し、次の三段階での導入効果拡大が見込まれています。
1.
工数削減:従来の手作業での書類の仕分けや確認業務を自動化し、保険金支払にかかるリードタイムを短縮。
2.
顧客負担の軽減:Web請求にAI-OCRを組み込むことで、顧客の入力作業が軽減されます。
3.
業務の高度化:これまで構造化されていなかった情報をデータ化し、さらなる業務の高度化を図ることが期待されています。
経営者のコメント
エイチ・エス損保の堤信博社長は、保険業務における紙媒体の使用の多さと、正確性と効率性の両立の難しさに言及。この新たなツールによって、業務の質向上と生産性向上に寄与することを期待しています。
リチェルカの梅田祥太朗CEOも、今回の導入を通じて、業務プロセスの革新を実現し、新たな標準を築くことに寄与できると述べています。
リチェルカの概要
リチェルカは、業務ソフトウェアの開発において、AIを駆使して顧客の「できない」を解決することを最優先のミッションとしています。特に、業務課題をテクノロジーの力で解決するソリューションを提供することで、顧客のビジネスを支えています。
会社名:株式会社リチェルカ
所在地:東京都港区芝浦4丁目11-17 中野スプリングビル6階
URL:
リチェルカ公式サイト