明治とネスレ日本、海上輸送で物流の革新を目指す
明治株式会社とネスレ日本株式会社が協力し、2026年10月19日から関東と関西間での海上輸送を開始することとなりました。この取り組みは、物流効率化と環境負荷の軽減を図るもので、両社のトン数を組み合わせた「ラウンド輸送」を導入します。この方法により、トラックの空荷走行を減らし、CO₂排出量を大幅に削減することが期待されています。
新たな輸送手法の特色
今回の海上ラウンド輸送では、関東から関西へは明治が提供する粉ミルク製品を、関西から関東へはネスレ日本の飲料製品をそれぞれ運ぶことになります。この輸送方法では、トレーラーの荷台部分を船で運び、長距離走行を行わない方式を採用します。これにより、ドライバーの拘束時間を削減し、トラックの走行効率も高めることが可能になります。
さらに、トラック輸送のみで行った場合に比べ、年間のCO₂排出量を約50%も削減できる見込みです。トラックドライバー不足や環境問題に対処するための新たな手法として、業界からも大きな注目を集めています。
物流業界が抱える課題
近年、物流業界では様々な社会課題が浮かび上がっています。特に、ドライバー不足は深刻な問題であり、効率的な輸送方法とともに、持続可能な物流体制の構築が求められています。また、環境負荷の低減も重要なテーマであり、企業が連携することでこれらの課題に立ち向かう必要があります。
明治とネスレ日本は、それぞれの製品特性を活かし、共同で物流の効率化を進めていく考えです。今回はその第一歩として、海上輸送を導入することになりました。
明治の新たな挑戦
明治はこれまで、関東から関西までの輸送において主にトラックを使用してきましたが、埼玉工場で製造される粉ミルクの一部を、船舶を利用しての海上輸送へ切り替えるのは初めての試みです。これにより、環境に配慮した新たな物流手法を確立し、今後の展開にも期待が寄せられます。
今後の展開
明治とネスレ日本は、この海上輸送を両社の物流連携の第一弾と捉えています。今後は、運用の実績を分析しながら、新たな輸送ルートの開発やさらなる地域への展開を目指していきます。
輸送は週1回(最初は月1回からスタート)行い、明治の商品の東京から大阪への輸送と、ネスレ日本の飲料商品の大阪から東京への復路を組み合わせます。具体的には、明治の粉ミルクは千葉県の野田倉庫から出発し、千葉港を経由して大阪府高槻市の物流センターに到着します。そして逆に、ネスレ日本は兵庫県尼崎市から出発し、堺泉北港を経て野田の物流センターへ戻ります。
このように、両社は今後も協力し合い、持続可能な物流体系の構築を目指し、環境や社会に配慮した取り組みを進めていくことを誓っています。