MINISFORUMとAMDが開催したAI新製品体験会
MINISFORUMは12月10日、北京で新製品発表体験会を実施しました。このイベントでは、同社が半導体メーカーAMDと共同開発した「AIミニワークステーション MS-S1 MAX」と「AI NAS N5 Pro」が披露されました。最近の企業やクリエイターにおけるAI活用の需要の高まりを受け、最新のハードウェア技術が紹介されました。これにより、AI技術を活用した業務の効率化や生産性の向上の可能性が広がることが期待されます。
体験会には40名以上の業界関係者やメディアが参加しました。MINISFORUMの会長ロイ・ジャン氏、AMD大中華区マーケティング担当副社長のジョビ・チー氏などが登壇し、AI技術の最新の動向や両社のパートナーシップについて語りました。また、会場では実機デモや性能体験コーナーも設けられ、来場者は最新製品の実力を体感する機会を得ました。
MINISFORUMの意義とビジョン
ロイ・ジャン氏は、「MINISFORUMは‘高性能 × 小型化’の理念のもと、新しいコンピューティング体験の創出を追求してきました。AMDの先進的なAI技術と連携し、柔軟なAI環境を提供できるようになったことは、非常に喜ばしいことです。進化するAIに応じて、企業や個人に価値ある製品を届け続けていくことが目標です」とコメントしました。
AMDの技術の強み
ジョビ・チー氏は、AMDのRyzen AIテクノロジーがAI処理の迅速化を目指して設計されていることを強調しました。この新しい技術がMINISFORUMの製品に活用されることで、多様なAIワークロードに対する処理速度の向上が期待されます。
新製品の技術的魅力
今回発表された「MS-S1 MAX」は、AMDのフラッグシップAPU「Ryzen AI Max+ 395」、「Radeon 8060S GPU」、最大50TOPSのNPUを搭載したミニワークステーションです。最大128GBのLPDDR5xメモリや最新の通信インターフェースにも対応しており、大規模AIモデルをローカルで処理する能力を持っています。
一方、「N5 Pro」は、最大144TBのハイブリッドストレージを備えたAI NASで、インテリジェントなメディアライブラリ管理やスマートホームデバイスとの連携を可能にします。このようにAI技術を活かしてデータの処理を行うことで、ユーザーはデータをより安全に保ちながら、さまざまなアプリケーションにAIを導入できるようになります。
体験ブースでの反応
当日の体験ブースでは、参加者がMS-S1 MAXやN5 Proを実際に触れる機会が設けられ、MINISFORUMのエンジニアが詳しく解説しました。来場者からは、「コンパクトな筐体から想像以上のAI性能が引き出されている」との声や、「データを外部に預けずに高度なAIを活用できる現実解として魅力を感じた」という感想が寄せられました。
今後の展望
MINISFORUMとAMDは、この体験会を新たな出発点とし、AIハードウェア分野での戦略的な協業関係の深化を目指しています。両社は、企業から個人ユーザーに至るまで、次世代AIコンピューティング環境の構築と普及に力を入れていく方針です。
MINISFORUMの会社概要
MINISFORUMは2018年に設立され、「テクノロジーを日常に」の理念を掲げ、ミニPCやAI ワークステーション、AI NASなどの高性能コンピューティング製品を提供しています。すでに100以上の国・地域に400万以上のユーザーを抱えるグローバルブランドへと成長しています。