2025ものづくり川柳大賞入選作が発表
今年も「2025ものづくり川柳大賞」への期待が高まり、株式会社日本能率協会コンサルティング(JMAC)が主催するこのイベントに注目が集まっています。今回の応募数はなんと616句にのぼり、選考を経て、入選作5句と佳作10句が決定しました。この賞は、ものづくりの現場で感じる日常の出来事や心情を、ユーモアたっぷりに表現することが目的で、多くの方から支持を受けています。
入選作品のハイライト
入選作は以下の句が選ばれました。
- - 大賞: 自動化で進む作業と減る知識 (姫野 龍成)
- - 優秀賞: マニュアルに載せてもらえぬオレの勘 (柴田 徹)
- - 優秀賞: 老朽化油は漏れる知恵枯れる (野村 佳隆)
- - ユーモア賞: 危険予知顔色伺う機嫌ヨシ (興野 光)
- - 世相賞: 生産性上がった要因人不足 (田浦 樹)
それぞれの作品には審査員による選評が添えられ、作品ごとの深い意味や背景が語られています。
表彰式の詳細
表彰式は2025年2月28日に新横浜プリンスホテルで開催予定です。このイベントは『第12回ものづくり・現場力事例フェア』の一部として行われ、小澤勇夫代表取締役社長が入選者に賞状と副賞を授与します。また、入選作とともにイラストを用いた「2025ものづくり川柳ポスター」も公開される予定です。
川柳文化について
「ものづくり川柳」は、1997年からの伝統を持ち、多くの応募があるこのイベントは参加者にとって一種の目標となり、職場での出来事や感情を川柳という形で発表する場となっています。ユーモラスな視点で、閉塞感のある社会の中でも、明るい未来への一歩を感じさせるきっかけにもなっています。
佳作の一覧
佳作に選ばれた作品は以下の通りです。
- - ベテランの意見と違うIoT (甲斐 俊郎)
- - 段々とルールと作業着きつくなる (石丸 泰史)
- - 給油する設備の下に油田あり (野中 光男)
- - 自主保全試験受かれど手を出さず (榊原 英明)
- - メンテ後の復帰確率50ー50 (長谷川 真也)
- - 見える化で浮いた時間が見えにくい (廣岡 司)
- - 欠かせない勘と五感と達成感 (足立 有希)
- - エフ付けに行ってみようか社長室 (金子 映夫)
- - 警報音なっても気づかぬ機械音 (山岡 謙太)
- - まだ動く設備の高齢恒例化 (作田 裕樹)
これらの作品から1句が、フェア参加者の投票によって「フェア特別賞」に選ばれる予定です。受賞者には特製の証明書が贈られ、作品の発表の場を通じて新たな交流が生まれることでしょう。
まとめ
「2025ものづくり川柳大賞」は、今後も多くのものづくりに従事する方々にとってのインスピレーションとなり、業界を盛り上げる重要なイベントとしての役割を果たしています。この機会にぜひ受賞作を見て、多くの魅力あふれる作品を楽しんでください。