家庭用医療機器選びで重視される安全性
家庭用医療機器は、私たちの健康管理に欠かせない存在となっています。しかし、その選択において最も重要視されているのは「安全性」であることが、NSSスマートコンサルティング株式会社が実施した調査から明らかになりました。
調査によれば、家庭用医療機器を選ぶ際、実に63.9%の利用者が「安全性・信頼性の高さ」を最優先しており、これは他の要素を大きく上回る数値です。使用する機器に対して高い信頼を求めるのは、その機器が健康や生命に直結する役割を担っているからです。特に、第三者認証の取得は、利用者が安心して使用するための重要な判断基準となっています。
調査の概要
調査は、2025年12月23日から24日にかけて行われ、1,025人を対象に実施されました。調査では、どのような家庭用医療機器が使用されているか、またそれらを選ぶ際の重視点が明らかになりました。
最も多く使用されている家庭用医療機器は電子体温計(69.6%)、次いで血圧計(上腕式・手首式65.4%)や体組成計(35.9%)という結果でした。特に体組成計の使用が増えてきたことから、利用者がより詳細な身体データを求めていることがわかります。
安全性を求める理由
家庭用医療機器は法的に規制されており、安全基準が存在します。これにより、多くの利用者が機器の選定時に第三者機関による認証を重視すると答えました。特に、医療機器関連のISO認証が信頼を裏付ける重要な要素として位置付けられています。
選ぶ基準として圧倒的に重要なのが、安全性・信頼性の高さですが、他にも効果・効能の高さ、価格の妥当性も考慮されています。特に、オンラインでの調査結果から、利用者は価格と性能のバランスを意識していることがわかります。価格帯に関わらず、最低限の安全性が確保されていることが前提であり、その後に機能や価格を考慮する傾向があります。
そのため、どのような家庭用医療機器を選ぶかは、ユーザーの過去の経験や心理的要素が影響しています。実際の意見を聞くと、使用する機器に対する安全性の理解が十分でない気持ちや、操作に不安を感じる声も多く寄せられました。「毎日使うものだからこそ、安全であることは大前提」といった共通認識は、多くの利用者に広がっています。
トラブルとその実態
調査では、家庭用医療機器の使用に当たる不安やリスクについても言及されています。約9割の利用者が一定の理解を持っているものの、「十分に理解できている」と答えたのはわずか30.7%に過ぎません。これは、不安を抱える利用者が多いことを浮き彫りにしています。最も頻繁に報告された不安は、操作方法や表示が不明瞭で、誤操作が起こりそうというものでした。
実際に使用する中で発生しているトラブルについても意見が寄せられています。約54.4%の利用者がトラブルを経験していないと答えたものの、機器の部品破損や誤作動といった問題が報告されており、使用に関する注意も呼びかけられています。特に、誤作動による身体的トラブルや火災といった深刻な話も耳にします。
安心して使える医療機器の条件
安心して利用できる家庭用医療機器には、厳しい審査基準を通過していること、長期間安定して使用できること、操作が直感的で誤操作の心配が少ないことが求められています。利用者は、安全な製品の提供を求めており、そのためには企業が国際的な基準に基づいた品質管理を行うことが重要です。
特に、ISO13485の取得が信頼の重要な根拠として挙げられ、約77.1%の利用者が第三者の審査を重視する姿勢が見て取れます。これは、企業が誠実に品質管理を行っていると認識されるため、利用者の安心感にもつながります。
まとめ
調査結果を通じて、家庭用医療機器の選定時に利用者が安全性や信頼性を重視していることが明らかになりました。利用者が求める基準には、商品の品質が客観的に示されることが重要です。特に、医療機器の認証に注目する点から、信頼性のある家庭用医療機器を選ぶためには、企業が国際的な基準を遵守することが不可欠であることが分かります。今後、家庭用医療機器の安心して使用できる環境の構築に向け、企業の取り組みがより重要になってくるでしょう。