二子玉川の新たなアート空間
3月20日、二子玉川の玉川髙島屋ショッピングセンターが生まれ変わります。リニューアルされたファサードには、興味深いアート作品が設置されることが決まりました。それは、ジェネラティブアーティスト・高尾俊介氏が手掛ける光の作品で、最大6メートル四方のLEDキューブから成る3台の巨大ディスプレイに映し出されることになります。
このプロジェクトは、デジタルアートを軸にした新しいアート体験を提供することを目的としており、アートを通じて人々が街との繋がりを感じられることを期待されています。プロジェクトの中心となるアーティストの高尾俊介氏は、「光を刻む(Light Carving)」という作品を制作し、この作品は時間の経過に応じて変わる光の軌跡を描き出します。3つのLEDキューブから発せられる光は、見る者の心を惹きつけ、都市空間へと溶け込んでいくことでしょう。
アートと建築の融合
このリニューアルは、建築・デザイン事務所NOIZが担当し、建物外観の大規模な変更を伴います。アトリウムの空間を開放し、街の東西をつなげるハブとしての役割を強化する意図があります。新設されるLEDキューブは、季節や時間によって変わるデジタルアートの表現を通して、地域の人々の生活との関わりを深めることが期待されています。
高尾氏は、「二子玉川の自然と都市の境界を意識し、デジタルと物理の境界を行き来する視覚体験を提供したい」と述べており、特にLEDキューブの形状を活かして建築自体が生きているかのような表現を目指しています。
高尾俊介について
高尾俊介氏は、アーティストとしてだけでなく、ジェネラティブアート振興財団の代表理事としても知られています。彼は日々プログラムコードを公開する「デイリーコーディング」に取り組み、NFTアートプロジェクト「Generativemasks」で国際的な注目を浴びました。このプロジェクトでは1万点の生成された仮面が完売し、高尾氏の作品はアートの新たな可能性を提示しています。
新たな風景の登場
リニューアルされた玉川髙島屋S・Cは、新しいアート作品とともに地域に根ざした文化を育む場としての役割も果たすことでしょう。この大型LEDキューブは、設置されることによって、来る人々に新たな発見をもたらし、光の変化によって楽しませてくれるはずです。アートとデジタルの融合がもたらす新しい風景が、どのように展開されるのか。ぜひ、実際に足を運んでその目で確かめてみてください。
施設情報
- - 施設名: 玉川髙島屋S・C
- - リニューアルオープン日: 2025年3月20日
- - 所在地: 東京都世田谷区玉川3-17-1
- - 放映時間: 9:30〜22:00
- - アクセス: 東急田園都市線・大井町線「二子玉川」駅下車、西口より徒歩2分
このアート空間が、霧雨のように街中に広がる高尾氏の作品たちと共に、訪れる人々に新たな感動を提供することを心から期待しています。