PendoがForwrd.aiを買収、ソフトウェア体験の革新へ
ソフトウェア体験を価値ある情報資産に変えることを目的としたソフトウェア体験管理(SXM)プラットフォームを提供するPendoは、イスラエルに本拠を置くノーコード予測分析プラットフォーム「Forwrd.ai」を買収しました。この買収によりPendoは、より多くのユーザーが簡単に扱えるAI機能を強化し、意思決定のサポートを一層進化させることを目指しています。
Forwrd.aiの技術は、ソフトウェア業界の多くの企業が抱える課題に応えるもので、特に非エンジニアでも利用できる予測AIを提供しています。これにより、営業やカスタマーサクセス、製品開発チームは、膨大なユーザー行動データを適切に解釈し、より迅速な判断を行うことができます。
Pendoの新機能「Pendo Predict」には、Forwrd.aiの予測モデルが組み込まれ、リードの優先順位付け、離脱リスクの検知、アップセルのチャンスを察知するなど、各チームにとって必要不可欠なインサイトを瞬時に提供します。これにより、企業全体が顧客との関係を深め、成長をさらに促進することが可能になります。
PendoのCEOであり共同創業者のトッド・オルソン氏は、「ソフトウェア上のユーザー体験が、顧客の健全性を示す重要な指標である」と述べています。この買収によってすべてのチームが即座に役立つインサイトを得られるようになり、収益の向上や顧客の離脱防止につながることを期待しています。
Pendo Predictの主な機能
1.
解約リスクのモデリング
離脱する可能性が高い顧客アカウントとその理由を特定し、適切な対策が取れるようサポートします。
2.
リードの資格付けとスコアリング
アプリ内での行動データに基づいて、コンバージョンの見込みが高いリードに優先順位を付けます。
3.
拡張機会の検出
ユーザーの機能利用状況からアップセルの機会を把握し、マーケティング戦略に貢献します。
4.
予測セグメンテーション
予測に基づいた顧客セグメントの最適化を行います。
5.
「次に取るべき最善のアクション」を推奨
インテリジェントな提案を行い、例えば、カスタマーサクセスへのエスカレーションやSalesforceでのアカウントフラグ立てなど、具体的な行動に繋げます。
Forwrd.aiのCEOの視点
Forwrd.aiのCEO兼創業者のコビ・ストック氏は、彼らのミッションについて次のように語っています。「私たちは、予測AIを簡単にし、ビジネスの中心に組み込むことを目指しています。Pendoが持つユーザーデータと体験デザインにForwrd.aiの予測技術を加えることで、チームは情報を迅速に行動に移すことができるようになります。」
今後の展開
今回の買収は、AIを駆使したプロダクト体験の進化をさらに促進する大きな一歩です。Pendoは、今後もオンボーディングの質を高め、顧客サポートの効率化、アップセル機会の最大化などを通じて、ソフトウェアの効果を最大限に高めるための機能強化を進めていきます。
Pendoについて
Pendoは、全世界のソフトウェア体験を向上させることを目指す企業です。毎月9億人以上が利用するアプリケーションにおいて、数千の企業がPendoの技術を利用して顧客体験の質を向上させています。エンジニア以外でもソフトウェアの課題を解決できるよう支援し、企業の成果を最大化する役割を果たしています。2020年には日本法人も設立され、さらなる成長と市場への貢献が期待されています。