LINE WORKSが新機能SCIM APIを発表
LINE WORKS株式会社は、2025年10月30日から、企業アカウント管理の自動化を実現する新機能「SCIM API」の提供を開始します。この機能により、企業は従業員の入退社や部署異動に伴うアカウント管理作業をより効率的に行うことが可能になります。従来の手作業による管理からの脱却が図られ、運用負担の軽減とセキュリティリスクの低減が実現されます。
SCIM APIの特長
SCIM APIは、標準規格「SCIM(System for Cross-domain Identity Management)」に準拠しており、様々なID管理サービスとの連携が簡単に行えます。これにより、企業は自身に合った環境に最適な導入が可能になります。また、主な特長は以下の通りです。
アカウント管理の自動化
この機能では、企業が利用するID管理基盤でのユーザー情報をもとに、「LINE WORKS」のアカウントが自動で作成、更新、無効化されます。これにより、従業員の入退社に際するアカウント管理が確実かつ迅速に行え、業務効率が大幅に向上します。
運用コストの削減
手作業でのアカウント管理に伴う負担が大幅に軽減され、ヒューマンエラーのリスクも最小化されます。これにより、企業は運用コストを削減し、他の業務にリソースを集中させることができます。
セキュリティ強化
退職した従業員のアカウントを自動で無効化する仕組みにより、情報漏洩リスクが抑制されます。企業のセキュリティ対策としても非常に有効で、安心して業務を行うことができる環境が整います。
利用料金
SCIM APIは、以下の条件を満たす有料プランを利用することで、追加料金なしで使用可能です。
- - LINE WORKSの有料プラン(スタンダード・アドバンスト)
- - LINE WORKSラジャーの有料プラン(スタンダード・アドバンスト)
- - LINE WORKS AiNoteの有料プラン(ソロ・チーム・ビジネス・エンタープライズ)
- - LINE WORKS PaperOnの有料プラン(ライト・スタンダード・アドバンスト)
利用方法
詳細な利用ガイドは公式サイトにて提供しています。具体的な操作方法や連携について知りたい方は、
こちらをご覧ください。
GMOグローバルサインとの連携
SCIM APIの導入にあたり、GMOグローバルサイン株式会社とのパートナー契約を締結しました。この連携により、同社の提供するID管理サービス「GMOトラスト・ログイン」を利用する企業は、LINE WORKSとの自動連携をスムーズに導入できるようになります。
GMOグローバルサインのトラスト・ログイン事業部の中山ゆか部長は、「LINE WORKSとのSCIM連携は、企業IT基盤の自動化という大きな一歩です」とコメントしています。信頼性の高い認証技術と使いやすいコミュニケーションツールが結びつくことで、多種多様な業種の現場がより安全かつ迅速に運営できるようになります。
LINE WORKSとは
LINE WORKSは、チャット、カレンダー、掲示板など多機能を備えたビジネス用コミュニケーションツールです。「LINE」の使いやすさを持ちながらも、企業特有のニーズに応じた機能を提供しています。そのため導入しやすく、ユーザーの教育も minimal に抑えられます。PCだけでなく、スマートフォンでもほとんどの機能が利用できるため、現場での使用が進んでいます。無償プランでも多くの基本機能が利用可能で、外部とのやり取りにも適しています。
会社概要
LINE WORKS株式会社は、ビジネスコミュニケーションツールやAI製品を提供しており、様々な業界のニーズに応えるサービスを展開しています。最先端技術の研究開発にも力を入れ、AI技術の社会実装を目指しています。
本社所在地: 東京都渋谷区桜丘町 1番1号 渋谷サクラステージ SHIBUYAタワー23階
設立: 2015年6月
代表者: 島岡 岳史
資本金: 55億2,000万円
公式URL:
LINE WORKS
この新しい機能は、多くの企業にとって重要な変革をもたらす可能性を秘めています。今後の展開に注目です。