シマ・バフースUN Women事務局長の日本訪問
2023年12月9日から12日まで、シマ・バフース国連事務次長兼UN Women事務局長が日本を訪れました。この訪問は、国内外で女性の権利が脅かされる中で、日本のリーダーシップがいかに重要であるかを示すものでした。バフース氏は、訪問中に様々な関係者と会談し、ジェンダー平等および女性のエンパワーメントに向けた取り組みの加速を目指しました。
ジェンダー次世代フォーラムの開催
特に注目すべきは、日本初となる「ジェンダー次世代フォーラム」の開催です。このフォーラムでは、若者が持つリーダーシップの力が強調され、バフース氏は「不平等が存続する限り、私たちが望む世界は実現しません。しかし、若い世代にはジェンダー平等を達成する力があると信じています」と発言しました。若者の意欲と能力を信じる姿勢が印象的です。
政府高官との意見交換
バフース氏は、茂木敏充外務大臣をはじめとする政府高官と意見交換を行い、女性のエンパワーメントなどの重要な優先課題について確認しました。この中で、特に日本が国際社会で果たしてきた役割や今後のアプローチについて意見を交わしました。
JICAとの協力覚書
バフース氏と国際協力機構(JICA)の田中明彦理事長との会談も重要な成果を生み出しました。二者間でUN WomenとJICAの協力覚書が署名され、これにより開発協力における連携が一層強化されることとなりました。この取り組みにより、ジェンダー平等と女性のエンパワメントが国際協力の視点からも推進されることが期待されます。
議会との連携
また、バフース氏は女性活躍を促進するための国会議員との意見交換も実施しました。ここでは、議会が果たす役割の重要性や、女性・平和・安全保障(WPS)議題についても話し合われました。これらの議論を通じて、女性のリーダーシップ推進のための方策が模索されています。
地方自治体との関係構築
国内でのこうした活動に続いて、バフース氏はUN Women日本事務所が所在する文京区の成澤廣修区長とも面会しました。ここでは、地方自治体と国際機関の連携が持続可能な社会を実現するために重要である旨が強調され、長年の支援に対する感謝の意も示されました。
ビジネス・リーダーズ・ダイアログの開催
訪問の最終日には、主要企業の経営層とともに「ビジネス・リーダーズ・ダイアログ」が開催されました。ここでは、企業がいかに女性の活躍を推進するかについて議論が交わされ、各社の取り組みが紹介されました。特に、Unstereotype Allianceや女性のエンパワーメント原則へのコミットメントが重要視されました。
まとめ
バフース事務局長の訪日は、ジェンダー平等に向けた日本の取り組みを再確認するものとなり、国際的なパートナーシップの強化が期待されます。今後も、UN Womenと日本が共に手を携え、女性と女児の権利を推進するための重要なステップが続くことが期待されます。彼女は訪問の最後に「私たちは共に、持続可能な開発のための2030アジェンダに向けて、この重要なパートナーシップをより深化させていきたいと考えています」と締めくくりました。